流るる星光のストライカー、本領発揮 ページ11
星野side
流石に相手もびっくりしたかぁ……
そりゃそうだ。
9人しかコートに立っていないのだから。
でも、この人数……相当キツいよー？
ま、アタシは体力が取り柄なんで、上手くカバーに回りますかぁ。
鬼道がスライディングでボールをカットする。
相手陣を見て彼は何かに気づいた。
輝莉「ひぇ……裏がすっからかんだぁ」
雷門の中盤が目まぐるしく回る。
アタシはっていうと……
コートの隅の方でずっと試合を見ています。
と、いうのも、実際にコート立つとやっぱりわかんないんだよねぇ…
鬼道「(星野の実力も分からない、人数も足りない……だが、不思議だ……さっきとは違ってゲームメイクがしやすい)」
チラりとベンチを見る。
すると、3人はマネージャーから治療を受けていた。
輝莉「やっぱ怪我してたんだなぁ」
鬼道「どういうことだ？」
輝莉「んー、なんか映像で見るよりも動きが鈍かったんだよね。それに、さっき染岡が転んだ時ね、少し痛そうな素振り見せてたからね」
鬼道「そこまで気づいていたのか？」
輝莉「まぁ、コートの外から見てたからね」
鬼道「(コートの外からとはいえ、3人の異常にいち早く気づく…星野輝莉。こいつの観察眼はかなりの戦力になるかもしれない)」
輝莉「まぁ、怪我に関してはアタシの親友がうるさかったからね」
鬼道「親友？」
輝莉「うん、あ、ほら試合試合！」
アタシは深堀される前に試合が始まることを伝える。
あいつのことを話すには時間がいくらあっても足りない。
あいつがサッカーしてたら、この事件もあっというまに解決したりして……って、あいつはサッカー出来ないのに何言ってんだかアタシ。
一方マネージャー陣。
秋「もしかして、星野さん。風丸くんたちの怪我に気づいてたのかな？」
春奈「だとしたら凄い目の持ち主ですね…」
輝莉「へくし！なんか噂されてる……？」
周りのメンバーも気づいてきたみたい。
いいねぇ、雷門。面白い。
後半残り数分で、皆の疲労が見え始める。
輝莉「えんどー！！次のシュートしっかり止めてよねー！」
そう言い残してアタシはゴールはと走り出した。
円堂「輝莉？……あぁ！もちろんだ！」
相手がセキュリティショットを打つ。
彼はマジンザハンドを繰り出し、見事シュートを止めた。
輝莉「んー！ナイスゴール！アツいね！いいね！」
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