振られた【三ツ谷隆】

13：興味 ページ15

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『……え』




来ちゃった？？いつもは放課後なのに今日はなんで昼休みに……




混乱したのは私だけじゃなかった。

見たことない金髪の男の子が入ってきたらそりゃ混乱するけど、何より彼がイケメンだからだ。






「え、誰あのイケメン…！あんな人この学校にいたっけ…？」


「他校の人かも。でもめっちゃイケメン…！！」








沸き立つクラスと、私と彼を交互に見つめる皆。



なんで彼が私の名前を呼んだのか気になったのだろう。私も知らん。







『ま、マイキー君、どうしたの？クラスまで来るなんて……』



「放課後まで待つつもりだったんだけどネ、会いたい気持ちが強まっちゃった♡」







わー……これまた誤解されそー……




あはは……と苦笑いをすると、イケメンには目がないのか姫治さんが甘い声で寄ってくる。







「あの…私モモって言います♡他校の方ですよねぇ？すっごいイケメン♡」









目に見えるくらいのハートマーク。姫治さんは隆一筋らしいから単にイケメンな友達が欲しいのだろう。








「は？どーでもいい。俺興味無いヤツとは話さないんだよね」



「…え」





予想外の言葉だったのか、びっくりするくらい低い声を出す姫治さん。






そんな彼女に今までに見たことがないくらいの冷たい目で言い放っていた。


クラスの空気がどんどん凍りついていく。







めっちゃ直球じゃんマイキー君。いやでも少しスッキリした……



どーでもいい、興味が無いなんて彼女には凄く効く言葉だろうから。







そんな姫治さんはと言うと、みるみる顔が赤くなってさっきとは違う本当の涙がうっすらと見えた。



わ、泣いてんじゃん。可哀想とは思わないけど……








「な、こんなヤツ置いといて早くいこーぜA」






こ、こんなヤツ………こんなヤツって……




思わず笑いそうになる私の手を引いて、マイキー君が教室の外へ出ようとする。








『あ、アキちゃん！！ごめんね、また明日ー！』







アキちゃんだけにでも挨拶はしておきたい。私の話を聞いてくれたいい子なのだ。









「またねー！よく分かんないけど楽しんで！！」






笑顔で手を振ってくれるアキちゃん。やっぱり結婚したい。










そんなふざけたことを思いながら、マイキー君に着いて行った。

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