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05:切実な出禁推奨 ページ6

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最後に話した日曜日の夜を最後に、水曜の朝までまともな会話を交わさなかった。






学校ですれ違っても無視。家の廊下でぶつかりそうになっても無視。醤油取ってって言っても無視。






我慢大会でもしてるのかと思った。


そのくせ水曜の夕方、バイトに行けば






「今日は帰らない。萌え萌えきゅん、みたいなの貰いにきた」

『切実に帰ってほしい』






頭おかしいだろ絶対。メイド姿だった日にしか会話できないの?ドレスコードが必要なの?



帰ってほしいという願いが通じる訳もなく。兄とそれに巻き込まれた玲王さんが無事入店した。







しかもオーダーは私じゃないと通さない気だ。この年代でここまで面倒な客は珍しすぎていい迷惑である。







『あぁフルコース....これって私の萌え萌えきゅん需要ないですよねご主人様?』

「いやお前でいい」

「ダチの妹の萌え声聞かされる身にもなってくれ。俺は別にいいけどさ」








玲王さんめちゃくちゃ兄に甘いらしい。飴ばっか与えてどうする、鞭はどこに忘れてきたんだよ。


でもって私は店員なわけで、たとえ周りの子達が私達の関係を知っていようと関係ない。







仕事とプライベートは割り切るのだ。






『ひよこさんぴよぴよオムライス、おまたせ致しました....』






テーブルに運んでも2人は無言でオムライスを見つめるのみ。いっそぴよぴよの部分に触れてもらった方が楽だった。





無反応なので勝手にケチャップで絵を描いていく。兄さんの分かりやすい反応に、予定量より少し出しすぎてしまった。







そして本題はここから。
客と一緒に言うおまじないの言葉である。


ご一緒にお願いしますね?と圧をかけ、心を決めて息を吸う。しかしながらこのときから嫌な予感はしていた。







『おいしくなーれ!萌え萌えきゅん♡』






見事に私の声のみが店内に響き渡る。
一緒にやれって言ったにも関わらず、2人揃って異人を見る目で私を見ていた。


「何言ってんだこいつ」と言わんばかりの顔。萌え萌えきゅん貰いにきたっていうのはなんだったんだ。







流石の空気に耐えきれなくなり、ハートの形にした手を降ろし即座に退散する。






あの人達絶対ここ向いてないので出禁にしてくれ。

06:衝撃の事実→←04:兄と承認欲求と



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咲夜(さくや)(プロフ) - 続き楽しみにしています。 (10月5日 21時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
シア(プロフ) - 最新待ってます‼︎ (8月29日 19時) (レス) id: 38b8a932a2 (このIDを非表示/違反報告)
やせいのあまは - 深夜に声出して笑っちゃうくらい面白かったです!!こういう作品に飢えてるので嬉しかったです!! (2023年5月7日 0時) (レス) @page6 id: a903526445 (このIDを非表示/違反報告)
ムー - 面白すぎます!凪とかレオの反応場違いすぎて好きです!これから夢主ちゃんとどうなっていくのか楽しみです!更新頑張って下さい! (2023年4月8日 7時) (レス) id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 好き過ぎる!面白かったです!更新楽しみにしてます♡ (2023年4月2日 5時) (レス) @page2 id: c9934e301b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むぎ | 作成日時:2023年4月1日 21時

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