紅蓮の死神〜最強の殺し屋は魔法学園の生徒！？〜【１】

38話 ページ42

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いつもはあんなに大人しいソフィアが怒鳴った事に驚いた。




「……こんなの、酷いよ……サクヤ君は、悪いことはしていないのにっ……」


「ソフィア……」


目いっぱいに涙を溜めてこちらを向くソフィア。


声をかけようとすると走って出ていってしまった。今はサクヤ、ルナ、ベイル、ロア、ラミアの５人しか居ない教室に重い空気が漂う。この問題の原因はサクヤだ。だからこれはサクヤが何とかしなければいけない。



「僕、探してくる。皆は先に寮に帰ってて。」

「いや、俺達も探すよ。」

「ありがとう。でもこれは僕が原因だから、僕一人で何とかするよ。」


「……分かったわ。確かにサクヤが行った方があの子にとっても良いかも知れないしね。」


「ま、そうか。ソフィアはサクヤの事がすkぎゃふべっ！？」


続きの言葉を遮るようにラミアがベイルの頭を殴る。



最後の言葉はよく分からなかったが、皆は頷いてくれた。サクヤはソフィアが置いていった鞄と自分の鞄を持って魔力を拡げる。と、学園の近くにある森の入り口にその魔力は見つかった。



魔力を拡げると、誰がどこにいるか分かるのだ。これを通称【魔力探索】という。これは魔力の質が普通の者がやると相手の魔力の大きさしか知ることのできない。だが、サクヤのような質が良い者がやると、詳しくまで知ることができる。




サクヤは急いで彼女がいる所に向かった。



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