27話 決闘 ページ31
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「じゃあ決まりだな。場所は第二訓練室だ、20分後に来い。」
「もし、来ないと……その時はどうなるかわかっているな?」
と言い残し、双子は去っていった。彼らの背中が見えなくなると、今まで黙っていたベイルとラミアが詰め寄ってきた。
「ちょっと、サクヤ!あんたなんであの双子の決闘を受けたのよ!」
「お前、彼奴らは1年生の中でもトップ5に入る奴なんだぞ?!彼奴らには勝てっこない……」
学年トップ5……か。これは学生の実力を知る良い機会かもしれない。どの程度か分からないが、楽しみだな。
「大丈夫だよ。僕は魔法は苦手でも、体術や剣術は得意だからね。絶対勝ってみせるよ。」
興奮する気持ちを無理矢理抑えて、いつものポーカーフェイスでにこりと微笑んで見せた。すると二人は苦笑し「ま、頑張んなさいよ。」等と応援してくれる。やっぱり、このように人の事を心配してくれる人がいると、嬉しいが、少々照れくさい。
なんと言っていいかわからず、只コクりと頷いた。
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ソフィア達に第二訓練室に案内してもらった。部屋はコロシアムのようになっており、教室が2つ入るような大きさだ。周囲には薄い結界がが張っていて、上級魔法をぶつけてもびくともしない。結界の周りには客席があり、一クラス全員が入るかどうか位の数である。
トップ5が決闘をする。という噂は、この20分で一年殆どに拡がりもう既に部屋の席はぎゅうぎゅうだ。
もう来ていた双子の前に立つ。相手は二人、此方は一人。圧倒的に不利なのは此方だが、サクヤにとってはこんなもの、造作もないようだった。
「フローディア、貴様にはハンデをくれてやる。10秒は私は動かないようにする。」
いつものように人を見下しているように話す、デュラン。そんなデュランの態度に毎度イライラさせられる。
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シャル♪黒猫大好き人間(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!私もこの表紙結構気に入ってるんです(笑)更新がんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*`・ω-)ノ (2020年2月28日 23時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 表紙の蝶とか彼岸花とか凄く好きです!物語も、とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年2月28日 21時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな♪(プロフ) - 月の芋さん» ひ、久しぶりのコメントっ……!(T-T)ありがとうございます!更新は遅い方ですが、これからもよろしくお願いします!(^∇^) (2019年8月29日 22時) (レス) id: 0214723abe (このIDを非表示/違反報告)
月の芋 - あぁ!!なんて面白い作品なんだぁぁ!あ、すみません(._. 面白くて好きです!応援してます。続き楽しみにしてます!(`・∀・´ (2019年8月29日 20時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2018年10月24日 1時