鬼になった元柱【鬼滅の刃】

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鬼舞辻無惨side





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可笑しいとは思った。

接物をして欲しいとか、言われたことがなかったから。


だけど、こんな時に甘えてくれるんだと思った。




｢おい、何をする！A離せ！｣

『離さない、無惨様には、救われて欲しいの！』



青の彼岸花を見つけることは出来なかった。

だけどもAがそばにいてくれるのなら青の彼岸花は見つからないでもいいと思ってしまった。




『…ごめんね、無惨様』

｢…なにを、した｣



明確に私の心臓や脳みそに注射器を打たれている。

なんの液体を私に送っている。



｢離せ｣

『離さない、最期まで私のそばにいてよ』



私は、Aに裏切られて死ぬのか？

戦いのために力を溜めて、Aを守ろうと思っていたのに。



｢……A｣

『むざんさま、』





｢Aは、…いつまでも私のそばにいて欲しかった。
誰よりも好きで好きで仕方なかった。好んでいた。

A、お前は、私がいなくなっても幸せに暮らすんだ。

人を喰わなかったお前なら幸せに生きていける。｣



頭がクラクラして意識が朦朧とする。

だけども私の視界はAしか写っていない。


A以外写したくなかった。最期くらいAの顔を見せて欲しかった。




『まだ、目を閉じないで、』

｢……A｣


『…まだ私のお話を聞いて。』





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