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((帰りの時間))
幼稚園ってあっという間。もう帰りの時間になっていてみんなずらずら帰っていく。私はさくら先生とピアノの練習をすると決めてからピアノに興味津々になっていた。そんな中絵本の中に紛れ込んでいた、おもちゃのピアノが付いていた歌の絵本があったからそれでピアノの練習をしてみた。
『さんぽ』や『かえるの合唱』とか…たくさん曲があって光っている鍵盤を押すと音が鳴る仕組みになっていて順番に押していくとその曲になる。私は少しずつだけど光っている鍵盤を押して練習をしていた。
太輔「Aちゃん〜!!」
「……わぁ!びっくりした……」
また、私を気にかけて来てくれた藤ヶ谷先生。
太輔「ごめんごめん…あ、ピアノの練習??」
「うん、私ね、さくら先生とピアノの練習することになったの。」
と話しながら光っている鍵盤をずっと押している私。
太輔「はじめてなのに出来てるじゃーん!すごいね、やっぱりAちゃんはピアノできるんだよ!」
「ううん、まだまだなの、光っているところしか押してないもん、」
太輔「でも、絶対に上手くできるよ!先生、応援してるからね!」
「藤ヶ谷先生!ありがとう〜!」
先生「Aちゃん〜お迎え来たよ〜!」
と先生に言われたからピアノの絵本を片付けて、外の方へ行く、すると藤ヶ谷先生が
太輔「先生もついてってもいい?」
「いいよー?」
藤ヶ谷先生もなぜか一緒についてきた。
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「ひろみつぅぅぅ〜!!!!」
私はすぐに靴を履き、北山の元へ走り、しがみつく。そして、しがみついた私の頭を撫でて
宏光「おぉ〜A〜俺いなくて悲しかった?」
「大丈夫だもん!!!」
宏光「良かった〜!良かった〜!」
と笑顔で見つめてくる北山。その後、藤ヶ谷先生の方へ目線をやり、頷いただけだった。藤ヶ谷先生も頷いただけだった。
太輔「それじゃ、Aちゃん〜また明日ね〜!!!」
「ばいばーい!!!」
私は藤ヶ谷先生に向かって大きく手を振った。
宏光「んじゃ、行こっか!」
と北山と手を繋ぎおうちの方へ向かって歩いた。
やっぱり北山の手は暖かくて、疲れが吹っ飛んじゃうくらい。私はそんな北山の手が大好きだった。
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作者名:らぁら | 作成日時:2019年8月21日 6時