O2. ページ3
女の子1「ばいば〜い!!」
女の子2「また、お砂遊びしようね!!」
帰りの時間。
子供たちから『ばいばーい』なんて声があちらこちらから聞こえてきて、ママとパパとお兄ちゃんがいなくなった影響でお友達もいなくなった私は羨ましそうにまた泣きそうな顔で下を向いていた。
今日は朝から涙が出ちゃうほど悲しい夢を見ちゃってみんなの姿を見ているのも耐えられなくなっていた。
もう、帰りたい。周りにまた馬鹿にされたくない。
本当は藤ヶ谷先生に一番に伝えたかったけど…早く帰りたかったから近くにいた先生に
「先生〜さようなら。」
と一言言って帰りの支度をした。そして私の帰っていく悲しげな後ろ姿をみた藤ヶ谷先生は
太輔「本当は俺がずっと一緒にいてあげたかったな。」
とぼそっと誰も聞こえない声で言った。
______________________
((帰り道))
ママとパパとお兄ちゃんがいなくて、ひとりぼっちになった私は幼稚園近くの公園でずっと野宿をしていた。
夏は暑いし…冬は寒いし…あんな公園には帰りたくない。幼稚園にまだいれば良かったなとひとりで
「…はぁ。」
とため息をついて下を向いて歩いてたら……
((ドンッ))
「い、痛いよぉ〜うぇーーーーーーん!!!」
誰かに当たってしまい私は足を怪我してしまった。血が出てる。痛い…。
?「ごめん!……血出ちゃってる…、ママはどこにいるのかな?探しに行くからさ……」
「ママいないもん!!!!!!(グズッ)」
この男の人。気にかけてくれてはいたのは分かったの。でもママって言われると思い出しちゃうから嫌で…つい乱暴に答えてしまった。
?「あ、、ごめんごめん、んー……とりあいず、近くの公園行って消毒しよっか!」
って男の人に言われ、いつもの風景の公園につき水道場で血が出ているところを水につけた。
この後も男の人は優しく丁寧に私のママのようにして絆創膏を貼ってくれた。
「あ、ありがとう…」
?「……それよりさ、ママいないってひとりなの?おうちどこか分からないの?」
「ひとりぼっち悲しい…でも、あなた誰ですか?怖いです…。」
優しい顔してるけれど私が知ってる人ではなかったからまた乱暴に答えてしまった。
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らぁら | 作成日時:2019年8月21日 6時