第38話 ページ39
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「手だらけの能力は触れた物体の崩壊。対してお前は武器なしで交戦しなきゃならねぇ。…俺が脳無の相手とサポートに回る。好きにやれ」
「りょーかい！」
「ちっ、勘のいいガキだな…」
やることは決まった。考慮するとはいえ、私はただ手だらけを戦闘不能にすることを考えればいい。あとはトラファルガー先生が合わせてくれる。
グッと腕に力を入れ、伸ばそうとしたその時───
「死柄木弔」
「「！」」
私達を散り散りにしたあの靄が、手だらけ─基死柄木の背後に現れた。思わぬ登場に動きが止まってしまう。
「黒霧、13号はやったのか」
「行動不能にはできたものの散らし損ねた生徒がおりまして…一名逃げられました」
「…は？」
「！」
靄─黒霧のその報告は私達にとって吉報そのもの。誰かが、応援を呼びに行ってくれた！先生達が…ヒーローが、ここに、
希望が見えたと思ったら、目前にいる死柄木が苛立ちながら首を掻きむしり始めた。その行動に一種の恐怖を覚える。仕舞いには
「ゲームオーバーだ、あーあ…
帰ろっか。
…今、帰るって言った？呆気ない程、あっけらかんとした一言。こっちが呆けてしまう。けど、気味が悪い、嫌な予感がする。あれだけオールマイトを殺したいと宣伝してた。実践できるだけの手段も持っている。今ここで引けば雄英側が危機意識を跳ね上げ、あっちにとっては不利なことばかりのはず…
何かが、起こる。今、ここで。
「けどその前に、平和の象徴としての“矜持”を少しでも」
「っROOM！！」
死柄木が姿を消したのと、トラファルガー先生が姿を消したのは同時で。
───おい、何で今まで忘れてた。私達の後ろに誰がいる！？
「へし折って帰ろう！」
バッと振り返った先では、蛙吹ちゃんの顔に触れている死柄木の姿。奴の個性は、触れた物体の崩壊───
カヒュ、自分の息の音か、これ。
目ん玉が飛び出てるんじゃないかと思うくらいに見開いて、その光景を見ていた。触れていた。蛙吹ちゃんの顔に、奴の手が。だけど最悪の事態が起こっていない。蛙吹ちゃんの顔が、崩れていない。それが何を意味するか。
誰が、それを阻止したのか。
「…本っ当かっこいいぜ、イレイザーヘッド」
相澤先生が、個性で止めてくれた。
分かった瞬間、体が動いていた。いつの間にか目の前に死柄木がいて、その目は驚きの色を見せている。
───ギア・2
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
