第37話 ページ38
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追い込まれたはずの手だらけの男が、不気味に笑った事でトラファルガー先生も私も眉間に皺が寄った。何でこいつ、笑ってるの…
「トラファルガーの個性はチートだけど、チートなのは何もお前だけじゃない」
脳無。また手だらけが静かに名前を呼ぶ。すると───脳無の上半身の切口がうごうごと動き始めた。何が起きるのか分からなくて固まっていると、
「！？」
脳無の体が筋肉から再生されていくじゃないか。唖然としてしまった。トラファルガー先生も厳しい表情をしている。
「…再、生」
「まぁ見たら分かるよな！超再生だよ。本当だったらオールマイトと戦っている時に見せたかったんだけどさ…」
「チッ、厄介な能力を持ちやがる…」
忌々し気に舌打つトラファルガー先生に同意だ。なんだよ、そっちの方がよっぽどチートな能力こさえてるじゃないか。私もトラファルガー先生もパワー型じゃない。その上先生のぶった斬り能力が効かないし、先生だって能力を使うたび体力を奪われる。私なんて戦闘慣れしてないから…結構苦しい戦況じゃないか？
唯一の救いは脳無の戦闘スタイル、パンチや投げ飛ばすと言った力技だということ。私は覇気を纏われない限り打撃は通用しない。だったら───
「トラファルガー、」
「テメェのそれは却下だ」
「まだ何も言ってない！！」
「どうせお前を置いて逃げろとでも言うんだろ？俺が負けてもないのに勝手に負けたことにするな」
「うっ…」
図星突かれた…そして負けず嫌いぃ…26にもなって負けず嫌いってどうなのよ。そこがギャップでいい、っていう意見もあるんだろうけどさ。
いやな静けさが心地悪い。何も仕掛けようとしてこない相手が不気味で仕方なくて。
…というか思ったんだけど、手だらけが名前を呼んで脳無が反応してるよな、さっきから。
ふと感じた違和感は仮説、あるいは確信へ。
一筋の希望が見えた瞬間、何故か景色が変わった。立っている場所が違う…あぁ、トラファルガー先生の能力か。
顔を上げれば、三白眼が真っ直ぐ見下ろしている。それはまるで私の考えを見透かすように見えてならない。
「…A屋、今考えたことをここで言え」
「…脳無が、自分から動いた試しが、ない」
私の言葉に手だらけの肩が反応し、トラファルガー先生の口角が上がった。
───もしかしてだけど、脳無は死柄木の指示がないと動かない？なら、死柄木さえ退ければこっちのもん…？
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
