第23話 ページ24
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飯田の腕に確保テープを巻いた私は、一旦核の方へと足を進めることにした。
緑谷と戦っている時の爆豪を見た率直の感想は、あいつ頭切れるなということ。いや、かなりの頻度でキレてはいるんだけど、そういう意味のキレるじゃなく。
相手の動きを見た上での行動パターン、高校生とは思えない反応速度と動体視力、身のこなしと個性の使い方はクラストップと言っていい。文武両道ってまさにこのこと。天は彼に一物どころか二物三物も与えているらしかった。性格は死ぬほど残念だけどね。
けれど彼は慢心しない。昨日の個性把握テストで目の敵にされた挙句、対戦相手が私だと分かった瞬間、意気消沈していたのが嘘のようにその瞳に闘争心を燃やしていた。あれは確実に叩きのめすって書いてたよ、顔に。コワ。
そろそろ核に到着するところだけど…爆豪とどこで鉢合わせてもおかしくない。気を緩めることなく曲がり角を曲がった時、
＿＿＿＿＿＿ボンッ！！
「ぅぐっ！！」
くっそ足音で私が来た事察知しやがったな！？顔に爆破もろ直撃したんだけど！！
脳が爆破で揺れ、衝撃により体が吹っ飛んだ。ここで気を失ったらゲームオーバーだ、と体に鞭打ち地面に転がるもその反動を利用して跳ね起き、前を見る。
───いない！どこ行っ、
「っ上！？」
「遅ェんだよ！！」
見上げた時には爆豪が私の頭上を跳んでおり、またあの爆破を私に仕掛けてきた。反応できたはいいけど体が追い付かず、相手の攻撃を許してしまった。クッソ何回も顔面を爆破してくんなよ！！
再度体が吹っ飛び、今度は立ち上がらず受け身を取った。無理に立ち上がるよりもよっぽどいいし、何より連続で攻撃を受けたんだから1回目よりも体が鈍くなっている。
「ゲホッ…くっそ天才滅べよ…」
立ち上がり、目の前に佇む爆豪を見やる。緑谷戦よりも冷静で静かで、恐らくあの怒りと焦燥は緑谷限定なのだろう。もしそれを私にも向けていたのなら利用しようと考えていたけど…現実は簡単にいかないものだ。
「昨日のテストは所詮現時点の個性の最高値を知るためのモンだ…ここで差を見せてやんよォ…」
「うっわ、たかが体力テストで根に持つの？」
「あﾞぁ！？んだとゴラ！！」
冷静な癖に安い挑発には乗るのね。案外単純なのかもしれない。
右腕を後ろへ振りかぶり伸ばしていく。それを見た爆豪は私の間合いへと入るため動き出した。
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
