第22話 ページ23
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しまった！彼女は最初からこれを狙っていたのか！
飯田の脚は“限りなく細い糸”により絡めとられ宙吊り状態となってしまい、身動きが取れないでいる。そんな彼を彼女はしたり顔で見下ろしていた。
「運任せだったけど、飯田がこのルート選んでくれて良かったよ。ありがと」
「うおおお！身十伸のあの壁って罠だったのかよ！すげぇなあいつ！」
「恐らく身十伸さんは爆豪さんが単独行動をすること、飯田さんが核回収を視野に入れていること、連携はまずないだろうという確信を持っていたんですわ。エンジンという個性を持ち、確保でなく回収を選び彼女から逃げ切ることが可能である飯田さんを警戒したからこそ、あの罠を張った」
「今回は運試しだったろうな。どっちがあのルートを通るかなんて分かりやしない中、運よく飯田が通ったってわけか」
クラスのAに対する評価と彼女の作戦に、ローはニヤリと口角を上げたのだった。
〈身十伸少女、準備はいいかな？〉
「いつでもどーぞ」
〈それじゃあK対Dコンビ 屋内対人戦闘訓練開始！〉
深呼吸を数回して、落ち着かせる。
大丈夫、今できる“最大限”を“今ある物全て”を使って準備した。あっちがそれを予測できたのだとしたら、それは相当のことだ。
とある場所に身を隠し、その先にある“即席防御壁”を見つめる。もう神頼みだ。頼むから
爆豪の爆破と飯田のエンジンにより強化された蹴りを前に、あの防御壁は何の意味もなさないただの壁だろう。だから私はそこを裏目にとった。
直後、防御壁が派手に崩れた。そこに“爆破音”はない。よっしゃ今日の私ついてる！！
「うおおおおおおわあああああ！？」
防御壁を壊された瞬間、仕掛けた“罠”が発動する。見事な蹴りを見せてくれた彼の脚には視認するのに苦労するくらい細い糸が絡まり、一瞬で宙吊りとなる。この糸は私の個性と同じく恐ろしいくらいに伸縮性がある。壁により伸びた糸は壁の破壊により元の長さに戻ると同時に彼の脚に絡んで…という仕組みだ。
一通りの光景を見たところで、私は飯田の前へと姿を現す。彼は酷く動揺した様子で私を見上げていた。
「運任せだったけど、飯田がこのルート選んでくれて良かったよ。ありがと」
これで最悪の事態は免れた。あとは時間いっぱいまで爆豪の足止めをするだけ。
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
