第2話 ページ3
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演習場もデカいな。これ1つの街じゃん。辺りを見渡していると、
「ハイスタートー！」
呑気とも聞こえる合図と共に、私は一歩踏み出した。ほぼ条件反射に等しい一歩。後ろのことなんて気にしてられない。仮想敵が減ってしまえば取れるPも減ってしまう。これは一種の点取り合戦なんだから。
走り出したその先には1体のロボ。標的との距離、約20m。普通ならまだ攻撃範囲に入ってないんだろうけど、私の個性は“遠距離だってお手の物”だ。
右の拳を握りしめ、それを思いっきり振りかぶる。そうして個性を発動させれば、腕はどこまでも後ろへ伸びていく。
「ゴムゴムの───」
ピストル。
ブンッ…ドガァン！
振りかぶり伸びた腕で繰り出した右ストレートは、仮想敵の顔面部を派手に破壊した。腕をクンッと引きながら腕の長さを元に戻す。
「…なんつって」
どう考えてもルフィ受け売りの技。しかしワンピースの、ルフィに関する知識があったからこそ、ここまで技を完成させることができたと言っていい。
あれは確か…1P。あれくらいの装甲なら個性も技も通用する。まずその事実に安心した。さて次は…なんて標的を探す前にあっちから来てくれた。
「ヒョウテキカクニン！！ブッコロス！！」
「台詞が物騒…」
ガシャンゴション。周りを囲まれる。囲んだうちの1体がアームを振り上げ、そのまま私の脳天目掛けて振り下ろしてきた。普通なら避けるであろうその攻撃を、私はわざと避けずに待ち構える。
ゴイーン！！これが私の頭と仮想敵のアームがぶつかった音。出血はおろか、痛みさえない。ニヤリと口角が上がる。
「残念。全身ゴムだから打撃は効かないよ」
伸和A、個性『ゴム』
全身を自由に伸縮できる！骨も内蔵もゴムなため、打撃は一切効かないゾ！！
今度は足を振り上げた。その勢いで空高く足を伸ばしていく。
「戦斧」
ぶっちゃけ踵落としと同じ要領のその技を叩きだせば、仮想敵は呆気なく破壊され行動を停止した。それを見届ける間もなく、再度同じ足を伸ばし
「鞭」
私を取り囲む他の仮想敵を蹴りで薙ぎ倒していく。案外脆いな仮想敵。
…何Pの仮想敵倒したっけ。もう忘れたや。ま、いっか。倒して倒して倒しまくれば受かるっしょ。
能天気かつ楽観的な考えで次の標的を探そうと走り出した。
「…嘘やん」
それが5分後、後悔となってしまうことを知らずに。
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
