第11話 ページ12
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自分の耳と目、馬鹿になったかな。今私達の目の前にいるあの男は、この世界の住人じゃないはずだ。他人の空似かも…相澤先生が言った名前だって、
ドクリドクリ、私の心臓は壊れたんかと思うくらいに大きく早く鼓動する。頬には冷や汗が伝って、今まさに私は動揺し困惑していた。
「お前らに紹介しとく。こいつはトラファルガー・ロー、今日からお前らの副担任だ」
「俺はそのフクタンニンってやつやらねぇと言った筈だが…？」
「悪いがこれは決定事項だ。遅刻したとはいえ、ここに来たことに関しては褒めてやる」
「バラすぞテメェ…。つうか俺の部屋にマイク屋を送りやがって。おかげで朝から耳が死んだ」
「いい目覚ましだったろ」
細身の長身で黒髪、切れ目…というか三白眼で目つきが悪く、その下にある隈が悪人面を助長させている。トレードマークの鬼哭を肩に担ぎ、頭にはあのファー状でアザラシ柄の帽子、両耳にピアス。両手の甲と指に刺青が施されており、指の刺青は『DEATH』と書かれていて…言ってしまえばカタギの人間じゃない。
要は…
(((副担任こっっっっっわ)))
(目つきわっる、爆豪より悪人面だぞ…)
(不機嫌なのが目に見えて分かる…眉間の皺深すぎねぇ？)
(つかあれ刺青だよな…)
(でもイケメンじゃない？)
(帽子の柄可愛い…ギャップすごいや…)
青ざめている人、訝し気に見る人、ほんの少し顔を赤らめている人、目を点にしている人。私は青ざめている方に数えられるだろう。
何故か『ワンピース』の内容が最新話まで頭の中にインプットされている私は分かっていた。彼がこの世界の住人でないこと、二次元の世界の住人であることを。
「…」
「っ、」
やば、今目が合った。絶対動揺してるのバレた。分かりやすく肩を跳ねらせ、視線を逸らす。いや動揺しすぎでしょ私、もう少しやりようがあったでしょうが！！
「こいつは主にヒーロー基礎学の演習のサポートに回る。紹介はここまで、聞きたい事あるなら本人に聞け。以上解散」
(((いや無理だって先生)))
クラスメイトはチラチラトラファルガー・ローを見やりながら更衣室へと向かい始めた。私もそれに倣って続く。一切彼のことを見ずに。
だというのに、穴が開くくらいの視線が私の背中を突き刺さっていて。私は死ぬほど嫌な予感を覚えたのだった。
「身十伸が気になるのか？」
「…さあな」
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たぴわか(プロフ) - 緑屋…ww (2022年10月30日 17時) (
レス) @page50 id: 95267a9cac (このIDを非表示/違反報告)
ば(プロフ) - 眠さん» コメントありがとうございます！端的に言うと前世の記憶はないためヒロアカそのものを知らない、けど何故か自分が転生したこと、ワンピースの知識はしっかり持ってるという謎めいた設定です！その理由は後々分かるかも…しれないし分からないかも…って感じです (2022年10月30日 16時) (レス) id: a47860cb56 (このIDを非表示/違反報告)
眠 - コメント失礼します！少し気になったんですが夢主さんはヒロアカという漫画だけ知っていて、キャラ及びストーリーなどは知らないという感じですか？ (2022年10月30日 13時) (レス) @page8 id: c3c12ef3af (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 緑屋なのおもろいwwwwwなんかめっちゃ好きだwwwwwww応援してます💪 (2022年10月26日 22時) (レス) @page50 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
さささ - はい！大丈夫です。ご丁寧に対応ありがとうございます！！細かくすみませんでした。本当に面白いです！頑張ってください。応援してます(*´`) (2022年10月25日 11時) (レス) @page41 id: 6ec0373f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ば
| 作成日時：2022年10月21日 0時
