まえあしの恋する彼女達

みっくんに恋する彼女 【ナイーブデイ】 ページ7

「ただいまあ、目薬知らね？」


目擦りながらリビングに入ってくるみっくんとは今日も目が合わない。


「今朝持ってくって言ってカウンターに置いたままで忘れてったでしょ？」


あー、そうだったって言いながら目薬差してクゥーなんて悶えながらお風呂場に行っちゃった。


･･･もうどれくらいまともに会話してないだろ。


仕事人間のみっくんなんかと一緒に住んだらこうなる事わかってたよね･･･。


私なんていてもいなくても一緒？
いや、むしろもう飽きられてるのかも。


今日はちょっと話したいなとかイチャイチャしたいな
なんて気持ちすっかり消え失せて寝よかなって。


みっくんもきっとお風呂上がったら即寝だよ。


先にベット入って布団温めといてあげよかな。



にしても･･･どうしよ？みっくんに振られちゃったら私どこに住んだらいいのかな？


気付いたらみっくんにおんぶに抱っこで家賃も払わせて貰ってないし。


そこへ来てのこの一等地は会社からも近くて助かってる。


目に入った新聞広告に賃貸情報載ってるのを発見して真剣に探しちゃったよ。


･･････本気でこの部屋出ようかな。


ちょっとみっくんと距離置いた方がいいのかも。


私は金銭面でみっくんに甘えすぎだしみっくんは･･･



何が良くて私と一緒にいるんだろ？


また気持ち沈んで来てため息付きながらベットに入った。


生理前だからかな？なんだか今日はやり切れなくて淋しくてしょうがないよ。

涙が一筋零れた。


みっくんはいっつも私を抱き枕にして眠る。


私の事本気で抱き枕にしか思ってないんじゃあ･･･？


いや、もしくはペット？


ペットの方がマシか。

ベットならエサも貰えるしお散歩だって連れてって貰えるし上手く行けばハグして貰えたり･･･。。。


「･･･ペット以下か。」


みっくんに全く相手にされてない私って
彼女以下
ペット以下




･･･やっぱり抱き枕なんだわ･･･。


むなしくなりながら深夜だったしみっくんの浴びるシャワーの音をかすかに聞きながらあっという間に眠っちゃってた。

※→←※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す