まえあしの恋する彼女達

みっくんに恋する彼女 【料理教室にて】 ページ40

最近通い出した料理教室。


いよいよみっくんにおまえの料理なんとかしろって冷静にキレられた私は結構本気だ。

なんだろ？料理っていう料理が出来ないのよね。


茹でるだけ
とか
焼くだけ
とか
混ぜるだけ
とかは超得意なんだけどな･･･。。。


ほとんどみっくんと食事しないからたまに一緒に食べる時間に帰ってきちゃうと焦るしっ。


そんでもってついにみっくんの堪忍袋の緒が切れたっていう･･･。

冷静に言われた事にさすがに傷付いて頑張んなきゃって思ったんだけど･･･。


いざ行きだしたら楽しいんだよねっ。


それに、すっごい気の合う友達が出来たから心強いし。


今日はもう来てるかな？


教室を覗くと、あっ、いた！


「Aちゃん！」


「あっ、Aっち！」


偶然同じ名前のAちゃんはとっても気さくで明るくって、関西弁が素敵なスレンダー美女。


初対面で見惚れちゃったもん。


あまりにも綺麗だからソワソワしてたらAちゃんの方から話しかけてきてくれたの。


そしたら歳も同じで意気投合しちゃった。


「Aっち、今日この後お茶行かへん？」


行く行くって二つ返事して今回もAちゃんとアフターで近くのカフェへ。


席に着くなり私の事じっと見つめて


「Aっちって、ほんとそういう可愛らしいカッコ似合うやんなあ？」


って。いやいや


「Aちゃんみたいにスタイル良くないからこんなフワフワした服になっちゃうだけだよ。」


ピッタリな細身のデニムに、これまたサイズ感のピッタリなTシャツにジャケット姿のAちゃんがカッコよすぎて羨ましいっての！


「Aちゃんの彼はこんな可愛らしい彼女いて幸せなんやろな。」


ニコって笑いながら言ってくれるけど。


いつもこの辺で会話は切り替わる。


だって彼氏がみっくんだなんて言えないし。


職業は？
どこでデートしてる？
彼氏の事何て呼んでる？
どこで知り合ったの？


･･･答えられない事ばっかり。

適当な事言うのも苦手だし。


Aちゃんも彼がいるらしいんだけど不思議とそういう質問はして来ないから何だか気が楽なんだ。


そう思ってたのに


「あー！もうAっちに聞いて貰いたくてさっ！」


今日のAちゃんはなんだか荒れてるみたい。

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