まえあしの恋する彼女達

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だいぶ良かったんだけど。


何でオレこんないい女前にずっと仕事しててオスが反応しなかったんだろっていうくらい。


･･･撮影終わるまでの付き合いとか言ってたっけ？


「なあ？今日からAはオレの彼女でしょ？」



一応確認。


へ？って顔して期間限定やで？って。


もうその後は付き合うだ付き合わないだ一悶着して。


オレは何だか知んないけどいつの間にかAにハマってたのに誘惑した張本人は撮影の間だけの一点張りだぜ？


意味わかんなくね？


「会えない彼氏とかないわあ。」


「会えない事ないって。それなりに時間も作れるし。」


オレなんでこんな必死なの？ってくらいだいぶ説得してる。


「外でデート出来ひん彼氏もいらん。」


バッサリやーん。。。
それ言われると一発で凹むわ。



「な？撮影の間だけの方がいっぱい会えるし後腐れないし、玉ちゃんは関西弁上手くなるしいい事ばっかりやで？」


そんな魅惑的なカラダ見せつけられて説得されても、全然響かねえしっ。


ってか何の話しだ？これ？


愛し合った男と女のすぐ後の会話が期間限定の付き合いでいいでしょって夢も希望もないわっ。


そもそもなんでオレの事誘って来たんだよ･･･？


「さてはA、オレを弄んで楽しんでるんだ？」


もう絶望的な気持ちで枕に顔埋めながら弱気発言しちゃった。


なんだかしんないけどこの枕、媚 薬クラスのいい匂いすんだよな。。。


うーん、って考え込んでる。


わお。図星かよ。


オレ生まれて初めて好きな男に抱き捨てられる女子の切ない気持ち分かっちゃったじゃん。



「ただ、玉ちゃんと仲良くなりたかっただけやん？」


自由か！



「あと、関西弁も上達して欲しかったし。」



･･･真面目かっ。。。



はあー。完全脈無しじゃん。


オレ明日からの撮影どんなメンタルで乗り越えんだよ？なんて悶々と考えてる。



でも最後ダメ押しで呟いた。



「もう一緒に住んじゃえばいいんじゃない？」



黙ってるまんまのAの顔見上げたらびっくりした顔してこっち見てる。


「そんなん出来んの？」


「出来るよ。Aがオレん家来るだけじゃん。」


えーーっ！って急に悶えだした。

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