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目が覚めて時計を確認すると九時。
寝すぎた・・・
昨日ミツが部屋に入ってこないか、と警戒してたらなかなか寝付けなかったから。
っていうか!まだいるの?!
ガバッと起き上がってリビングに行くと
ソファの上でおっはよ〜って手を振られた。
「いたんだ、」
「いるいる!だってこのソファめっちゃ寝心地良かったから離れたくないー。」
「いや、もう出てって?眠れたんでしょ?」
「まってまって、お礼に朝ごはん作ったから!食べて?」
嬉しそうにダイニングテーブルに向かうミツ。
テーブルには焦げたパンと焦げた目玉焼きが無残にお皿に乗せられてる。
「たべよ?」
「・・・こんな材料、家になかったよね?買い物に出たの?」
「うん、すぐそこコンビニじゃん。Aちゃんに喜んで貰いたくて危険を顧みず行ってきたよ!」
「・・・いや、ありがとう、でもほんとに外に出ると危険なの?」
「この服女の子のだし。帽子も被って行ったから俺だってわかんないっしょ。」
・・・って、一体どんなマフィアに狙われてるんだろう、この子は。
「俺も腹減ってたからちゃんとしたもの食いたくてさー。でもこんなのしか出来ないー。」
ごめんね?
うるうると見つめられると
本気できちんとしたご飯を食べさせてあげたくなってしまう。
そんな気持ちに蓋をして
とりあえず作って貰った冷え切ったパンと目玉焼きを一緒に食べた。
「・・・Aちゃん。俺さ、やれば出来ると思ってたけどセンスないみたいだわ。」
「そうね。今まではお母さんの手料理しか食べたことないって感じ?」
「んー、つかめんどくさくていつも外食だったの。母親とも離れてるし。」
「・・・へぇ。」
どういう生活してるんだろ。
マフィアに狙われてる程何かを犯していて
それでいていつも外食って経済力はあるのかな?
でも、どっちにしてももう出て行ってもらうから。
あえて何も聞かずに
彼の最初で最後であろう手料理を黙々と完食した。
・
「っていうか!いつまでいるの?もういいじゃん!」
食べても一向に動く気配のないミツは
リビングの絨毯でゴロゴロと寛いでる。
「えぇ?酷いなぁ。お昼ご飯の時間じゃない?お腹減ったよー。Aちゃんは?減らない?」
減ったわよ。
一人でカップ麺でも食べたいから早く出てってくれないかな??
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みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー!あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ?(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり!太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます!玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません!(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2021年2月19日 14時