キミの襟足にキスがしたい

４９ ミツside ページ49

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完全に嫌われたと思ってた。



たまたま玉に会いに来た帰りのコンビニ。



Aちゃんに会いてーなーって思うけどどんな顔して会いに行ったらいいかわかんないなって思ってた矢先だ。



コンビニで太輔に気が付いて
ワイシャツにネクタイを緩めた姿。
レジに置いてるゴムを見てめちゃくちゃ焦って。



なんだかしんないけど気が付いたら声掛けててAちゃんの家に。



一人じゃ絶対行けなかったわ。
太輔、ナイスタイミング！！




太輔の前じゃ、俺はハトコだからAちゃんもきっとあの日押し倒した俺を無下にはしないだろうと企んで･･･




でも、意外と太輔が帰っても普通に会話してくれるからほっとして



でも･･････なんか以前よりオンナになってるAちゃんに勝手に変に焦ってくる。




太輔とイチャイチャしずぎだ絶対。ムカつく。



そう思うとやっぱり触れたくて堪らなくて抱きしめる。




前、襲われかけてるくせにそれでも俺にされるがまんまのAちゃんが可愛いしかない。




怖くない？俺の事。
あ、そもそも男として見られてないからなのかと考えると虚しいけど。



だからこそ押し倒した事を謝るのは俺の気持ちを否定するみたいで出来ない。




だって、やっぱり触れたいのはAちゃんが好きだからだってわかったから。




なのに、なんだよ、
"それよりも"だって。



その事よりも、俺がいなくなった事の方が大きかったって･･･？





なぁ、俺、そんな風に言ってくれるAちゃんの事、すげー愛しいよ。



絶対傷付けたって思ってたのに。



この人を大事にしたいし笑顔にしたいってめちゃくちゃ思っちゃうじゃん。



太輔には悪いけど、俺の手でそうしたいって思うんだよ。







前は中途半端に仕事から逃げてて自信もなくて何も言えなかったけど、今の俺なら、これからの俺ならAちゃんの事、幸せに出来る･･･？





まだ何も形になってないから
はっきりした事なんて言えないけど、





俺の胸に顔を埋めて
俺がここにいることを喜んで抱きしめてくれてるAちゃんを強く抱きしめ返す。







「･･････誰のものにもならないでよ、Aちゃん、」






俺の事、待っててくんないかな。
つか、まずは男としても見てもらう所からだな。




俺の得意分野のはずなんだけど･･･




なんだろ、Aちゃん相手だと自信ないわ･･･、








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