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ひとしきり太輔と盛り上がった後
Aちゃんと話があるからここへ来たんだ、と太輔に言うミツ。
太輔もミツをハトコと信じてるからじゃあ二人でごゆっくり、と玄関まで見送る私の頭を撫でて帰って行った。
扉が閉まった途端、深く息をついた。
なんだ?
全力疾走で走り切ったようなこの疲労感は。
「セーフ、まだ付き合ってなかったんだね、太輔さんと。」
「な、何がセーフよっ、どうして?たまたま下のコンビニにいたの?」
「そう、そしたら太輔さん見つけてさー、レジでゴム買ってるの見ちゃったのよ。その瞬間わかったわけ。二人はあれからまだ何も進展がなくて、あるとすれば今からだって。」
ま、まあ、そうなんだけど、
だからって、そのまま家に太輔についてくるとか・・・
って違う!
「ミツ!あんた、歌手なの?どうして黙ってんの!」
「んー、別に。わざわざ言うの?俺歌うたってんだぜって?ダサくね?」
「ダサくないし!ほんとに怪しいニートかと思ってたっ!」
私の言葉に声を上げて笑うミツ。
・・・あ、その笑顔。
最後の日、怒ったミツが最後だったから。
なんか嬉しい。
「でもまあ、Aちゃんが俺を知らないってのが新鮮でさ、変に気を使われるの嫌だしそのままの方が俺も嬉しいから。」
「・・・そ、うか。」
確かにすぐに有名人だってカミングアウトされてたらミツへの態度は少しは変わってたかもしれない。
「ごめん、私、音楽って洋楽しか聴かないしテレビも録画でしか見ないからCMなんて見ないし・・・全然知らなかった。」
「いいのいいの。まあ俺一発屋だし?知らない人も当然いるし。」
「一発屋なの?でも太輔はそんな風に言ってないよ?」
「まあでも伸び悩んでたのは事実。ってかそんな事どうでもよくてさ?」
玄関前の立ち話。
聞きたいことは沢山あるのにこっちに来たミツは
私の首を両腕でホールドするから顔が数センチ先と一気に近づく。
そして怒ってるのか笑ってるのかよくわからない表情で見つめてくる。
「・・・・・・しばらく会わない間に、女の顔になってる、Aちゃん、」
「・・・え?」
「太輔さんとさっきまでチューしてたんでしょ。つかそれ以上も、」
「いや、え?・・・なんで、」
そんな事言われなきゃいけないのよ、って戸惑ってるとそのまま抱きしめられた。
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みん(プロフ) - Haruさん» 移行ありがとうございます〜ミツはすでに居なくなったら寂しい人ポジには入ってきたから後は太輔をどこかへ...歌手のミツ見てみたいです(ソロ) (2021年4月8日 20時) (レス) id: 299204cd01 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - あやかさん» お忙しい中覗いてくれてありがとー!あやかちゃんは意外と藤北推しだしどっちに転んでもいいかしらぁ?(笑) (2021年4月7日 21時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 久しぶりにきたら、もう1話終わっててびっくり!太輔とミツどっちをとるかのせめぎ合い楽しいな(^^) (2021年4月6日 21時) (レス) id: d1d73bb006 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - ninaさん» 私もね、ほんと、とりあえずビール飲みながら頭撫でくりまわしたいんですよとりあえず(笑)玉ちゃんのモデル設定にまで思いを馳せて頂いてありがとうございます!玉ちゃんに至ってはまだまだ未定です考えます(笑)またメッセ見てくださいねー♪ (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - moraさん» 歌ってほしいよねー(笑)期待に応えられるかわかりません!(笑) (2021年4月6日 20時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2021年2月19日 14時