キミの襟足にキスがしたい

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「･･････へ？」




私を見下ろすミツの顔



いつもの可愛いミツじゃ、ない。



あれ？
なんか、怒ってる･･･？






「舐めてる？俺も男なんだけど。」


「へ？いや、･･････っ！待って、」





一瞬怖くなってその胸を押しのけようとした両手は
ガッチリ掴まれてそのまま上に上げられてミツの右手で拘束されてしまった。



有無を言わさない力で縫い止められて息を飲む。






待って待って、
やっぱりミツ、溜まってたってことー？？？






いや、違う、






なんで、そんな辛そうな顔してるの？






「ミ･･･ツ？」





どうしてこんな事するの？って目で訴えてみても
私を見据えるミツの瞳は私を映してるようで映してない。




返事の代わりに、顔が近付いてきたと思ったら
首筋をペロっと舐められたから思わず首が竦む。





「っやっ、ちょ･･･、」




次はそこに唇を当ててきてキスしたり
何度も何度も吸い付いてくるから擽ったいし



･･･っていうか若干そんな気分になりかけてる自分が恥ずかしくて、いやいやと首を振って抵抗してみる。




多分、今、私顔真っ赤だよ、




なんだよ、元々色気ある子だって知ってたけど


知ってたけどっ、
その色気の塊が私にものすごい存在感をもって全力で向かって来てて、どうしたらいいかわかんない、




私･･････ミツとするの？



もしかしたら、あり、なのかもしれない、かも？



だって、首筋を攻められてるだけなのに



ミツの柔らかい髪の毛が私の顔を擽ってきて
触れられてるところ全て集中的に感じてしまう。


思わず声が漏れそうで、そんな痴態を晒したくなくて、必死で我慢して･･･




ぎゅっと目を閉じた瞬間、ミツの手のひらに包まれる胸･･･









その瞬間、体が硬直した。
だけど、ミツは嘲笑うかのように口角を上げる。






「･･･今日も下着付けてない。やっぱ俺、舐められてるよね？」


「や、めて、」




いつも寝る前はノーブラってバレてた事なんかもはやどうでもよくて
なんの躊躇いもなく私の胸を触ってくるミツが恐怖でしかない。




今、目の前にいる子は
可愛い顔のお面を被った







私の知らない怖い男だ、









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