Sweet Cherry ーみっくんが恋する彼女ー4

番外編 たいぴーに恋する彼女。 ページ4

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「最近、会えてる？」



北山さんの彼女のAっちとご飯。



「まあまぁ、かな。舞台の時はあんまりだったけど。Aっちは？一緒に暮らしてるんだから毎日顔見られるからいいじゃん。」


「･･･帰ってくればねー。」




･･･北山さんは太輔よりも交友関係が広そうだし
付き合いも良さそうだからAっちは寂しそう。



「いーなー、Aさんは。藤ヶ谷さんってだだ優しいんでしょ？いーなーいーなーいーなー。」



くるくると自分の髪の毛先を指でかき回しながら口を尖らせてるけど･･･



「北山さんだって絶対優しいよ。」



だって、なんだかんだ言っていつもAっちは幸せそうでキラキラしてるもん。



まあね、そうなんだけどね、なんて照れながら
ふふふーって笑うAっちは女の私から見てもとても愛らしい人だ。





「にしてもさ、藤ヶ谷さん最近、誰彼問わずキスしすぎじゃない？私なら耐えられる自信ないんだけど。」



みっくんがキスシーンなくてほんとありがたーいって。
だよねぇ。私もそろそろもう見たくなくなってきてるって。



「私も、最近はありそうかなって思ったら目を逸らしちゃうよ。」


「やっぱり〜？嫌に決まってるよね？？」






前作のドラマから舞台から今のドラマまで。



仕事とは言え、どれだけの女の人と濃いキスしたら気が済むんだろう、私の彼は。




悔しいから会った時は唇腫れるくらい襲っちゃいなよ？！ってAっちに割と本気で言われる始末。



Aっちに襲われたらそりゃ北山さんも嬉しいだろうけどさ。



あー、私もAっちみたいな可愛いキャラなら襲えるのに･･･って違う違うっ。別に襲いたい訳じゃ･･･ない。むしろ、逆な訳で。



会った時は変わらず優しいし
普通に、キスだってするよ。



たださ、あのドラマのような熱いキスか、と言われると･･･



まぁ、現実なんてこんなものよね･･･。
って、私は太輔に何を求めてんだろ。
無い物ねだりはやめないと。



今日は一週間ぶりに太輔が家に来るんだから。
いつもお仕事してる女優さん達に既に負けてるけどそれでも少しは綺麗だって思われたい。




Aっちと別れた後デパートに寄って
メイク用品を物色してみる。



メイク一つで綺麗になれるんじゃないかって思ってしまう私は他に術を知らないポンコツだ。

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