90 二階堂side ページ44
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「でさー、そん時千賀がさ?・・・・・・ってかA?聞いてる?」
めでたくカップルになって
お兄さんにも了承してもらえて
順風満帆な俺達・・・なはずなのに
「・・・ん?二階堂くん、どうしたの?」
「・・・・なんでもない、」
家デートでムラムラを抑える為に話しまくってる俺の話なんてどこか上の空。
「・・・なんか、あった?」
わかりやすいAの事。
また俺の知らない所で一人で考え込んでるのかも。
出来るだけ優しく聞いてみると
言いにくそうにうん、と頷く。
「お兄ちゃんがね、家出てっちゃったんだ。」
「えっ?そうなの?なんで?」
「彼女と、暮らしたいからって。」
「そうなんだ。って・・・じゃあ、あの一軒家にA一人?」
「そうなの。寂しくて。」
ご両親は海外に住んでるって聞いてたから
お兄さんがいなかったらA一人であの家は広すぎるだろ。しかも危なくない?
「あんなに妹溺愛してるのに、よく残して出ていけたな。」
なんか変だ。
あのお兄さんってそんな感じなの?
「そうなんだよ。ずっと私を監視して口うるさかったお兄ちゃんがいきなりいなくなるとね、調子狂うよ。」
「ふはっ、監視されてたんだ?まぁなー、A、可愛いからその気持ちはわかんなくもないけど。」
「え?そんなんじゃないよっ?ただ、私に信用がないっていうかさっ?」
途端、俺の"可愛い"発言に耳を赤くしてるAが可愛すぎる。
こんな妹がもしいたなら俺はお兄さん以上に監視して家から出さないかも。
ってそれ監 禁じゃねーかっ。やんば。
赤くなったAのその横顔。
白いほっぺたに小さくて可愛い薄い唇の色が際立っててなんていうか変な気分になる、見てると。
ダメダメ。
違う事考えないと。
・・・あ、そうそう
「そういえばさ、Aとお兄さんって全然似てないね、顔。」
「あー、うん。血は繋がってないから。」
「へぇ、そう、・・・・・・って、え?!」
本当の、兄妹じゃないってこと・・・?
「気にしないで?私はそんなの関係なくお兄ちゃんはお兄ちゃんだと思ってるから。」
いや・・・
それは、お兄さんも、そう、思ってるのか?
俺に話に来た時の、
あの時のお兄さんの顔・・・
あれって、兄貴の顔なの?
・・・一人の女を想ってる男の顔じゃない?
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時