89 宏光side ページ43
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「・・・いい歳して家出?」
仁王立ちのルミと
ソファの上でとりあえず正座しちゃう俺。
「・・・おまえといたいからって理由じゃダメな感じ?」
嘘じゃねーし。
でも、それよりも「妹の顔が見れないから」
なんていくらなんでもルミに言えるわけない。
「Aちゃんと喧嘩でもした?」
「そんなんじゃねーし。」
・・・でも結局Aが関係してるってことを
ルミに見抜かれるのは想定内だけど。
「・・・私、同棲とか趣味じゃないの。知ってるよね?」
「知ってるけど。いいじゃん、結婚前にちょっと一緒に住んでみてさー、お互いの生活擦り合わせとくのも大事だぞ?」
「・・・それで擦り合わなかったら、宏光、私と別れるつもりなわけ?」
「いやっ、違うって!そこは意地でも擦り合わす!」
「・・・なら、それ、結婚してからでもいいよね?」
「容赦ねーなー。優しくしろよぉ。」
傷心で来てるのに。
こんな時甘えさせてくんない俺の彼女。
最近、ルミのため息ばかり聞いてる気がするけど
聞いてないふりをして抱きしめに行く。
「お願い。そのうち部屋借りるから。それまで。」
つか、結婚・・・いつしてくれんだろ。
マジでもう、結構、限界。
ルミと結婚したら絶対楽しいし
そのうち子供出来たらまた楽しいし
そのうち子供が独立したら二人で旅行とか行ってさ?
ここまで、未来のプランが見えてるのに
見えないのはルミの気持ちばかりだ。
「部屋借りるの?どうして?家があるのに家賃もったいないじゃん。」
「ルミとの新生活の為にデカいとこ借りるつもり。・・・そこに、結婚したらくればいいし。一緒に探してくれる?」
「ま、待って?私、いつ結婚するかなんてまだ決められないのに先に部屋借りるなんてっ、早いって。」
そんな狼狽える?何気に傷付く。
やっぱりルミにとって結婚ってまだまだ現実的じゃないみたいだ。
「宏光・・・何考えてんの?わかんないよ・・・、」
・・・・そうだよな、
俺は、妹を忘れる為に必死なんだよ。
そんな事、彼女に言えるわけないじゃん。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時