86 宏光side ページ40
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二階堂を見送った後
その店で一人でしこたま飲んだ。
良かった。
二階堂が浮気してるんじゃなくて。
Aの事、本気だってわかって、
・・・これで良かったんだ。
ちょっと頼りな気だったけど良い奴そうだし
なによりAがベタ惚れしてる相手。
幸せになってもらわないと・・・・・・・・・な。
帰って風呂から上がった所でインターフォンが鳴った。
モニタには二階堂が映ってて
その後ろで動揺してる様子のAまで、しっかり映りこんでる。
・・・おもしろくね。
でも、ちゃんと認めてやらないと。
玄関の扉を開けると
二階堂が、ぺこりと頭を下げた。
「仲直りしたみてーだな。」
「お兄さんのおかげですっ。ありがとうございましたっ。」
「・・・お兄さんって呼ばれる筋合いねーわっ。」
「えっ、じゃあなんて呼べば、」
「ちょっとっ、どういう事?」
俺達のやり取りを見てたAは
頭の上にはてなマーク三つくらい並んでる。
「実はお兄さんとさっき会社の前で会って。Aがなんで泣いてるんだ?って。ちゃんと話しろって言ってくれたんだ。」
「えっ?そうだったの?」
お兄ちゃんーっ、ありがとう、だな。
ウルウルと俺を見つめてるその目で何言ってっかわかった。
「てめー二階堂っ、変な女にふらふらすんじゃねーぞ?んで、Aを大切にしろ。んで
泣かせんじゃねーぞ?んで「お兄ちゃん、」
あ?!
まだまだ言いたい事はあるけど
Aに遮られてもういいからって玄関までぐいぐいと押される。
「二階堂くんっ、送ってくれてありがとっ。また明日ねっ?」
「おぉ。お兄さんっ、わかりましたっ。絶対大切にするんで!よろしくお願いしますっ、」
「あ?!お兄さんって呼ぶなコラっ、」
「お兄ちゃん、早く入って、」
ちっくしょー、
お兄さん、て呼ばれんのが一番ムカつく。
誰がおまえの兄ちゃんだっ!!
扉を閉めて、シーン、とする玄関。
「お兄ちゃん、お酒くさーい。どんだけ飲んだの?」
くすくす笑ってるA。
恋してる、顔
幸せそうなこいつのこんな顔、俺、見た事ない。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時