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「二階堂くん・・・?」
私を抱きしめたまま動かなくなった二階堂くん。
「・・・送る。着替えて?」
あれ?急にもう帰る感じになってる。
私、またなんか間違えたのかな?
太田さんのことなんて聞いちゃいけなかったのかな?
それとも、キス、拒んじゃったのがダメだった?
だって、だって、あんなすごいのした事なくてそのまま続きが始まりそうで
さすがにそんな心の準備出来てなかったんだもん。
怖くなって二階堂くんの顔を見ると
気のせいか顔が赤い気がする。
「これ以上ここにいたら、キスよりもっとしたくなるから。ダメっしょ、Aはまだでしょ?」
・・・やっぱり、そう、だよね。
「ごめん、二階堂くん・・・私が子供でガッカリしてるよね?」
「むしろ逆だって。あんなキスしてごめん。ゆっくり行こうって言ったの、俺だし。これ以上はまだ先でいいって思ってるから。」
でも我慢出来ないから外に行こって
恥ずかしそうに笑ってる二階堂くんに、きゅんってしちゃう。
スカートに履き替えて外へ出る。
二階堂くんの車。
最後に乗ったのは軽井沢から送って貰った時で
あの時は二階堂くんの気持ちがわからなくて気まずい車内だった。
でも、もう違う。
ちゃんと、大事に想ってくれてるんだってわかったからすごく嬉しくて、助手席も嬉しくて。
二階堂くんも照れくさそうに笑ってて
なんて事ない話をしながらのドライブは
ほんとにカップルになったんだなって、実感できてすごくドキドキした。
途中ご飯を食べるために寄り道をして
家に着いたのは10時過ぎ。
そこで気がついた。
お兄ちゃんに連絡するの、忘れてる。
焦って携帯を確認するも、お兄ちゃんからはメールも着信もなくて拍子抜けする。
無断で帰るの遅くなったら必ず鬼電してくるのに。変なの。
家の前に車を付けて
ありがとう、と、降りようとしたらなぜか二階堂くんも一緒に降りてきた。
「お兄さんに、挨拶してく。」
「・・・へ??」
あっけに取られてる私をよそにもう既にインターフォンを押してるからびっくり。
それ以上にびっくりしたのは
出てきたお兄ちゃんの顔が仏頂面なのに変わりはないけど
どこか二階堂くんの事を見る目が優しくて。
"彼氏とお兄ちゃんの対面"
っていう最大の難関が
今、目の前で簡単に済まされようとしてる。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時