８１ ページ35
・
今日も二階堂くんと話せなかった･･･、
帰り際、話しかけてこようとする二階堂くんから逃げるように更衣室へ向かったし。
これからどうしたらいいんだろう？
このまま逃げてばっかじゃダメなのはわかるけどどう接していいかわからない。
太田さんのことを聞く勇気なんてないし。
聞いたら終わっちゃいそうで、
ていうか私達の関係ってなんなの？ってもう堂々巡りだし。
しかも、昨日の大倉くん･･･
「いい返事、早く聞かせて欲しい。」
って。
キスされるなんて思ってもなくて何が起こったのか理解出来なかったし。
大倉くんの事、そんな対象で見た事なかったし
ずっともう一人のお兄ちゃん的存在だったのに･･･
大倉くんも私に断る雰囲気を作ってくれないから結局そのまま送って貰って別れたんだけど。
昨日キスされた額に手を当ててみる。
「ここ数日で、二人の男の人にキスされちゃうなんて･･･、」
今までの私の人生振り返ってもありえない事の連続で
色々とキャパオーバーで私にはもう、何も考えられません･･･、
ただ、一つ言える事は
私は、結局なにもわからないお子様だって事で
二階堂くんの考えてる事もわからなければ
他の人が好きだと言ってる私と付き合って欲しいという大倉くんの気持ちもわからない。
はぁ、もうどうでもいいや、疲れた。
着替えて会社の外に出ると、真夏の生ぬるい風に包まれて更にため息が出た。
帰ってお兄ちゃんとゲームでも付き合ってもらお･･･。
重い気分のまま一歩踏み出すと、Aっ、て二階堂くんが私を呼ぶ声が聞こえる。
･･･空耳かな？
もうダメかも、こんな風に名前呼ばれる事すらもうないかもしれない、と思ったらまた悲しくてため息。
その時、後ろからすごい勢いでパンっ、と方を叩かれるから、うわ！ってびっくりする。
「もうっ、待ってよ。ずっと呼んでんじゃんっ、」
そこには、もうーーって息を切らしながらなぜか若干笑顔の二階堂くんが立ってた。
「･･･どうしたの？」
恐る恐る聞いてみる。
もう逃げられないこの状況に声は震えるし
心臓はドキドキ、これから何を言われるんだろう、と考えるだけで怖くて仕方ない。
そんな私に二階堂くんは
ニコッと笑って「デートしよ！」と手を取ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1096人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T＿T)伝わってるかな？わかりにくいかな？って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第３章、お楽しみに！むふふ。 (2020年3月14日 15時) (
レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ！って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます！ (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます！！さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます！(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…（ ; ; ）終わりまでストーリーが見えた？うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります！早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです！…あれ？何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います！妹ちゃんの行く末を見届けて下さい！ (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Haru
| 作成日時：2019年10月20日 11時
