80 二階堂side ページ34
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北山のお兄さんの、一言であれからAが俺を避けてた理由が一気に理解できた。
Aは、俺が太田とホテルに入った事、何かしら知ってるから、あんな態度だったんだ・・・って。
なんだよ、めちゃくちゃ誤解されてる。
心配させてたんだ。
今日だって声を掛けてもやっぱり目を合わせてくんなくて困ってたんだよ。
嫌われてたんじゃなかったってほっとするし。
「・・・そういう事か、」
「どういう事だよっ?!」
あ、やべ。お兄さんもめちゃくちゃ誤解してるし。
「あのっ、違うんです。」
「なにが?」
「その前に、なんで俺が太田、・・・いや、女と、ホテル入ったって知ってるんですか?」
「はぁ?!てめーあの女とあの後ホテル入りやがったのかっ???」
ひぇ。
こわいこわいこわいこわい、
「誤解です!聞いて貰えますか?」
怖いし早く誤解を解いてAの事聞かなきゃ。
あの日の事を最初からこと細く説明すると
お兄さんの眉間のシワが少しずつ緩くなってってる。
「・・・ようするに、何もねーってことだな?」
「ないです!俺にはAさんがいますから!」
「ほんとかよ?普通女とホテル入ってなんもないとかありえるか?」
・・・キス、はされたな、うん。ハグもした。
でもこれはあえてわざわざ、しかもお兄さんに言わなくてもいい事だ。
「それより、Aが俺と口聞いてくんなくて。」
「俺の妹を気安く呼び捨てにすんじゃねー。」
・・・心せまっ
「・・・Aさんはなんでその事を知ってるのか知ってますか?」
「知らねー。ただ、俺がたまたまおまえと女が抱き合ってるのを見た週明けにAはめちゃくちゃ落ち込んでたんだよ。」
そう、なんだ。
でも、昨日からAの態度がおかしいんだから
誰かから聞いたに違いないんだ。
・・・太田?が言うとは思えないけど・・・
「わかんねーっ、」
「うるせっ、ゴタゴタ言ってねーでさっさとAに正直に話してわかってもらえ。いつまで泣かせてる気だっ?」
「は、はいっ、」
そうだ。そうだよ。
早くAに会いたい。
「行けっ」ってお兄さんに言われるがまんま
目の前のビールに口をつけることなくそのままに席を立った。
「あのっ、お兄さん、ありがとうございますっ、」
頭を下げて店を出る。
北山の兄ちゃんって、かっけー。
でも怖かったぁ。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時