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79 宏光side ページ33








散々ルミに甘えてこの夜は寝かさなかった。



朝日が差し込むカジュアルなラブホテルの中
熟睡してるルミの頭を撫でる。






「・・・ごめん、」





気が付いたら謝ってるし。
謝る事なんてなんもないんだよ。
俺はルミを愛してるんだから。



謝った事に罪悪感を抱える俺は相当拗らせてる



自分の気持ちがわからなくて持て余してた。








でも、・・・俺はルミだけなんだから。



仕事までまだ時間あるルミを残してホテルを出る。



家に帰ってスーツに着替えてるとAが起きてきた。






「・・・お兄ちゃん、お帰り。」


「おお、」





眠そうに目を擦るAに昨日大倉とどうだった?って聞きたい。



けど、もう俺は普通の兄貴になるって決めたから。



余計な事聞いてAに呆れられるような兄貴はもう卒業しなきゃなんだ。






「先行くぞ?」



え?もう行くの?って言うAの声を背中に家を出た。









だけど
ただ一つ、兄貴としてしなきゃいけないことが、ある。



そこは嫌われようと呆れられようと譲れないんだ。



今日、二階堂に話を聞きに行く。
Aを傷付ける奴は兄貴として、黙ってらんないから。











さっさと仕事終わらせて
Aの会社の前で待ってると一人で出てきた二階堂に、すかさず声をかけた。





「あっ、・・・北山の、お兄さん、」


「お疲れ、二階堂くん。ちょっと話あるんだけど、いい?」




は、はい、と挙動不審の二階堂をAの目に晒したくないからさっさとその辺の居酒屋に入った。




怪訝そうに俺を見てるけど
向こうから話しかけてくることはなくて黙って後を着いてくる。




俺もさっさと確信に触れたかったから
席に座るまで黙ってた。




二人の間にビールが並べられて
飲もうぜ、と声をかけても二階堂は固まったまんま。






「あの・・・話って?」




たまらなくなったのか二階堂から聞いてきた。




「妹と、付き合ってるって聞いた。」


「はい、つい最近、ですけど、お付き合いさせてもらってます。」


「それで俺が聞きたいのは、先週の土曜日、Aと会った後何してた?ってことなんだけど。」





言うなり目を見開く二階堂。



なんだ、こいつ、完璧クロじゃねーか。

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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時

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