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77 二階堂side ページ31

胸の内を全てさらけ出してくれた。



太田が何考えてんのかわかんない所あったけど。
結局は俺が好きだったって事を全力で伝えてくれて
それでも応えられなくてこっちこそごめんって思う。



一人しんみりしてると起き上がった太田がいきなり俺の前に来てギューって抱きついて来た。



勢いに押されてそのままベットに押し倒される形になる。





「あぁ、最後にこうして抱きしめとこっ。ストーカー君のおかげで二人っきりになれたし。」


「バっバカやろっ、やめろよっ、」


「やめない。」




やめろやめろ、胸当たってっしっ、
太田の突拍子の無さに笑うしかないし。



つか笑わないと変な雰囲気になるのが嫌で
ふははって笑ってみせると太田も俺の胸元でふふって笑うからくすぐったい。




「ニカ、いい匂い。」


「太田もな。」


「いいな。北山さんはこの胸の中にいつでも入れるんだね。」


「その感じいつまで出すわけ?やりづれーだろ?」


「いいじゃん。今日で最初で最後だよ。我慢して。」


「・・・しょーがねーから我慢してやるわ。」





無意識に太田の背中に腕を回してた。



別に気持ちに応えよう、とかヨコシマな気持ちがあった訳じゃない。


ただ、友達として、俺はやっぱり太田が好きで。
こうして俺にぶつかってきた太田を受け止めてやりたかった。


起き上がった太田はありがと、と優しく笑う。



これで、俺達は明日から正真正銘、元通り、だ。




「ストーカー、これで納得すんのか?ほんとに。」


「わかんない。でも引越ししようと思う。元々住み替え考えてたの。」


「あ、それがいいわ。会社とかバレてないんだろ?」


「うん。だから引っ越せば大丈夫だと思う。」


「・・・じゃ、俺、別に彼氏のフリしなくても良かったんじゃん?」


「あ、バレた?でも付けられててどうしようって思ったらニカがいるんだもん。ついね、甘えたくなったの。」


「なんだよ、それ。なんで俺達こんな所来てんだよ、笑うわ、ほんと。」



「そうねぇ、でもそれはさぁ、」





そう言ってる太田の唇が既に俺の唇に押し当てられてた。




「えっ?・・・えっ?!」


「隙あり〜。」




こんな事も出来るからじゃない?
とペロっと舌を出す太田に口をパクパク。




「これで終わり。ありがとう。」



その癖しおらしく深々と頭を下げられて
もう何も言う事はなかった。



だって、こんな太田はもう明日からはいないんだってわかるから。

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設定タグ:北山宏光 , 二階堂高嗣 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時

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