オレの妹の恋愛事情。２

６９ 宏光side ページ23

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途端、ふふっと笑いだした。






「お兄ちゃんさ、二階堂くんがどういう人かってわかってて反対したんだよね？私さ、バカだから、付き合おって言われて信じてたんだ。」


「･･･どういう意味だよ？」


「私って、男の人見る目ないんだよ、やっぱり。今までお兄ちゃんが反対してきたの正解っ。でも今回はもうちょい早く反対しといて欲しかったな〜。付き合ってから反対とか遅いって。」





おかしくもないのに
あはははー、なんて無理に笑おうとするAが痛々しすぎて言葉に詰まる。








あの日、俺が見た光景。
女と抱き合ってた二階堂






その事を何かしら、知ってしまったって事か？
それとも冷たく振られたか？



どんな気持ちでそれをAが受け止めたのかと考えるだけで胸が苦しいし、二階堂に対しての怒りがふつふつと湧いてくる。






「私さ、やっぱり彼氏とかいらないっ。一人がちょうどいいし。別に困る事なんてないしさ？お兄ちゃんがルミちゃんと結婚して子供出来たら、私がその子の面倒見てあげるよ。溺愛して愛情めいっぱい注いじゃうっ。」


「･･･ばかやろ、そんな事、」


「させてよぉ、もうそれくらいしか私の楽しみ残ってないんだからさー、」









・・・・・っ、






俺はっ、こんな事言わせてー為に彼氏作んの反対してた訳じゃねーよ･･･、



･･･じゃあ、どういうつもりだった？
Aをずっと一人にさせてずっと俺の傍に置いとく気だったのかよ？






・・・・・最低だ、俺は。




でも、でもAを手放したくない･･･、






「お兄ちゃん？･･･どしたの？」


「行くなよ、」




「･･･え？」


「男ん所なんて行かなくていいわ。俺がいんじゃん。」


「ふふっ、お兄ちゃんだってそのうちルミちゃんと結婚するでしょ。」


「しねーよ。ずっと二人でこの家に住んでたらいいだろ？」


「･･･どうしたの？お兄ちゃん、」







ダメだ、
壊れそ･･･、





「他の男になんて触れさせてたまるかっ、」








・・・・・本音が、出た。









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