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「あのさ、とっても言いにくいんだけど。」
「うん、なに?」
「あんた達、結局どうなってんの?」
カナとのランチ。
あんた達、ってのは二階堂くんとの事で
私は二階堂くんと付き合う事になったその日に嬉しくてカナにメールで報告してたんだけどな。
「どうって、・・・メールで報告したじゃん。カナもおめでとうって返事くれたよね?」
「・・・だよね。」
はぁーって手で顔を覆ってしまうカナ。
何があったのかさっぱり検討もつかない。
「私は、Aの友達だよね?だから言う!」
「う、うん。」
「あの、Aから付き合ったってメールがあった日なんだけど。あの日、あんたと会った後、二階堂は太田さんと会ってたらしいの。」
「・・・え?」
「川井くんが、見たって。」
「確かにあの日は早めに解散したけど・・・あの後偶然太田さんと会った、とか、」
ないよね。
わかってるけど、そう思いたくて
でも声が震えてしまうのはもう、この事は私にとっていい話じゃないってわかっちゃったから。
「落ち着いて聞いてね。川井くんは、あの二人がホテル入ってくとこ見たって言うのよ。」
ホテル
・・・・・・・・・、
頭が真っ白で、ぼんやりしてきた。
あれ?おかしいな。
二階堂くんは、私と付き合ってるって言ってたのに。
付き合ってても、他の女の人と、ホテル・・・?
好きだって言ってくれた。
・・・キスだってした。
でも、二階堂くんは他にもそういう人がいても
私を彼女にしたの?
これは、俗に言う二股っていうやつなのかな。
「私は、二番目なのかな?」
勝手に口を付いて出た言葉はそれだった。
「・・・二股とかそういう問題なのかな?二階堂はAの事本気だと思ってたんだよ、私は。」
「・・・じゃあ、私が一番で、太田さんが二番目なのかな。」
「わかんないよ。私から二階堂に聞いてみようと思うんだけど、どうかな?」
やだ。
怖いよ。
カナにだったら二階堂くんは本当の事を言う?
っていうか、仮に私が直接聞いたとして
私はどんな答えが欲しいんだろう?
「やだ。聞かないで、カナ、」
どっちにしても答えを知るのが怖い。
思わずカナの手を握りしめて
やめてって涙を堪えてお願いしてた。
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時