61 宏光side ページ15
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「気付くのおっそ。頭おかしいとしたらそこやろ。」
「・・・は?」
「おまえ、自分で気付かへんうちにAちゃんの事、女として見てたんちゃうん?それを兄貴面して正当化してAちゃんの恋路を邪魔してただけやん。」
「っ、なんでだよっ?そんなわけ・・・、」
そんなわけ、あるわけねーじゃん。
俺は本当にAの事は妹としてずっと気にかけてやってたんだよ。
そもそも俺にはルミがいるし。
俺はルミの事めちゃくちゃ愛してるしAとは違う形で幸せにしてやりたいってずっと思ってきたんだ。
「フェイク〜?ルミと付き合ってんのは。」
俺の気持ちを逆撫でする大倉の言葉にカッとなって思わず大倉の胸元を掴んでた。
「離せや。」
「いくらおまえでも言っていい事と悪い事あんだろーがっ。」
「頭悪い兄貴に色々と質問してやってるだけやろ?」
胸ぐらを掴まれてもずっと俺を見据えてる大倉の視線。
大倉はわかってたんだ。
俺が、Aを・・・・・・・・・、
だから大倉は俺をライバルとして見てるって事?
わけわかんねーっ。
俺は静かに掴んでたシャツを離して頭を抱えた。
「被害者面すんなや。・・・結局、自分の気持ちに気付いて、おまえどうするつもりやねん?」
「どうするってっ、だから俺にはルミがっ、」
「ルミの事は一旦置いといて、Aちゃんへの気持ちと向き合ってみな、それこそおまえら兄妹、おかしな事なるんちゃうか?」
おかしな・・・って。
既に俺がAを妹として見てないだけでおかしいだろ?
俺の気持ちを整理すればする程、俺達はもう兄妹でいられなくなっちまうじゃん!
「あのさ、なに罪悪感に苛まれてるか知らんけど。おまえとAちゃんは血繋がってないんやで?」
「簡単に言うなっ!そんな事関係ねーよ!俺は、俺はっ、ずっとあいつを妹として見てきたんだよっ、今更っ・・・、」
「妹として見てなかったんちゃう?」
・・・は?
「おまえは、最初からAちゃんの事妹として見てなかったんやって。それでいいやん。」
「おまえなっ、」
「そう考えれば、一人の男として、Aちゃんに好きやって言えるんちゃう?」
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Haru(プロフ) - さっこさん» ありがたいですー(T_T)伝わってるかな?わかりにくいかな?って本当に心配になるもので(--;)え。遠慮なくコメント頂ければ嬉しいです♪さぁ、これから第3章、お楽しみに!むふふ。 (2020年3月14日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 私はこのお話大好きですよ!って、改めて言わなくても知ってますよね(笑)私ばっかりコメント連続してて、さすがに他の方が書くまで控えようと思ったんですが、意思が弱すぎました…。お兄ちゃんの自覚と、周りの気付きによって変わっていく事に期待してます! (2020年3月13日 22時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» いえいえー、毎回ありがとうございます!!さっこさんの願望。。。言いたいけど内緒にしときます!(笑)最後までお付き合いくださいー♪ (2020年3月6日 18時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - 何か毎回コメントしつこくてすいません…( ; ; )終わりまでストーリーが見えた?うわぁぁ、めちゃくちゃ気になります!早く書きたくて仕方ないなんて、読み手としては楽しみで嬉しい限りです!…あれ?何となく私の願望は叶わないような気がしてきたんですけど(笑) (2020年3月6日 12時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - さっこさん» それがですね、一気に終わりまでストーリーが見えて早く書きたくて仕方なくなりました(笑)大きな流れは考えて書き始めるんですがどうしても途中ふらふらしてしまって(--;)でももう決まりましたので迷いなく書き進めたいと思います!妹ちゃんの行く末を見届けて下さい! (2020年3月6日 12時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Haru | 作成日時:2019年10月20日 11時