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「よぅ、地区大会優勝したんだって？大谷さんが大騒ぎしてたよ、おめでとさん。」
『ありがとう、東。大谷さん情報が早いね、木野さんから聞いたのかな……』
帝国学園との試合が終わり、家に帰れば東から祝いの電話が飛んできた。サッカー部にあまり関心の無い東だが、親友の勝利であれば別らしい。随分と弾んだ声が鼓膜を揺らす。
「優勝祝いにどっか行こうぜ、明日か明後日は暇？」
東からの誘いに、思わず顔が緩んだ。最近は部活ばかりで東との時間が少なかったため、大神にとってその誘いは素直に嬉しかった。円堂や風丸も首を縦に振ることだろう。
『ああ、どちらかで良いなら空いているよ。円堂や風丸もきっと……』
「あー……円堂と風丸は今度誘うとして、2人で行かね？」
『え、ああ……良いけれど……』
戸惑いながらも頷けば、東は安堵したような声色で笑いながら話し出す。
「円堂や風丸ばっかりお前と一緒に居んのはずるいだろ、俺との時間も作れって。」
要は、俺単体にももっと構え、という事だろう。
『ふッ、ふふ……あははッ、明後日の日曜日で良いかな。』
「おー、おっけー。んじゃあ明後日に。疲れてるだろうから、俺はこれで切るわ。今日はお疲れ。」
『お気遣いをどうも、それじゃあね。』
通話が終わり、携帯を閉じて充電器を取り付けた。
『さて、疲れたなんて言っていられないからね。』
そう呟くと、鞄から影山から受け取ったディスクを取り出す。プラスチックのケースが重なり、静まった部屋で無機質な音が響いた。
『“11”、“12”、“13”？』
3つのディスクには、それぞれ数字が振り当てられている。中途半端な数字に首を傾げるが、大神は直ぐにその意味を理解した。
これは多分、年齢だ。そこで、ふと疑問が浮かぶ。
『11、12歳時の記録が……何故帝国学園にあるんだ。』
帝国学園は中学校、年齢は13から15の子供たちしか居ない筈である。
『……3年前から帝国学園に？』
分からない事が多すぎる。少なくとも、思い出している記憶が、13歳に帝国学園の生徒として過ごした極わずかな時間のみの大神にとっては。
『まぁ、いいか……“13”の記録から遡ろう。』
自室のDVDプレイヤーを起動し、リモコンを持つ。椅子をモニターの正面に持って行くと、そこに行儀よく座った。
───気づけば朝。
“13”のディスク内容は未だに続いているが、大した追加情報は得られていない。
『……13の記憶はあるのだから、当たり前か。』
携帯が鳴った。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
