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帝国側のキックオフで試合が再開し、ボールが動く。
雷門イレブンは何とか相手のコースを阻んでいるが、そればかりに徹底する訳にはいかない状況。1点取り戻したとしても、状況は一転する訳もない。
円堂の不調、雷門イレブンも調子が出せず完全に圧されている。
『止めて、できるだけ点を……！』
大神が帝国選手をブロックし、FW陣にパスを回す。しかし、徹底した二人がかりのブロックを受けて再びボールは帝国側へ渡った。
なかなか変わらない状況を一転させる為か、大神はその間ずっとボールを追っている。それが原因でかなり体力を消費していた。
『はァ……はァ……！！』
目まぐるしくボールが動く中、ボールは鬼道へ。その両脇を帝国側のFW陣が駆け抜ける。
鬼道が指笛を吹いた。
『まさか、それはッ……
───
大神は息を吸い込み全力疾走、DFラインまで下がる。
「皇帝ペンギン……」
『……？！』
───違う、これは
「「2号！！」」
鬼道が蹴りこんだボールに、佐久間と寺門がツインシュート。
『ッ……！！！』
放たれた“皇帝ペンギン2号”、タイミングを見た大神が足を出してシュートのブロックに入った。蹴り返そうと踏ん張るが、徐々に押し負ける。
『無理かッ……！！』
防ぎきれず、大神を押し切ったボールはゴールに向かった。円堂は“ゴッドハンド”で応戦したが、これもまた押し負ける。ゴールのホイッスルが響き、前半が終わった。
「大丈夫か。」
『はァ、はァ……大丈夫だよ。ははは……』
座り込んでいた大神は染岡の手を借り、ふらつきながらも何とか立ち上がる。上の空でベンチへ歩き出した。
「……お前、焦りすぎじゃねぇの。」
『え、そんな事は……』
「1人でどうにかしようとするんじゃねぇよ。チームなんだんだぞ、俺たちは。」
大神は励ますように肩を叩いてベンチに向かう染岡の背中を、呆然と眺める。
上がった息は暫くに収まらなかった。
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
