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風丸は何も言わず、ふらつく大神を支える。
「帝国の為なら、生徒がどうなってもいいと思っているのか！」
「君たちは知らないんだ、あの方がどんなに恐ろしいか……」
「ああ、知りたくもない！」
冬海と言葉に、豪炎寺は睨みながら言い返す。不気味に笑う冬海を指さし、雷門は力強く告げた。
「貴方のような教師は学校を去りなさい、これは理事長の言葉と思ってもらっても構いません。」
「クビですか、そりゃあいい。いい加減にこんな所で教師やっているのも飽きてきた所です。
しかし、この雷門中に入り込んだ帝国のスパイが、私だけとは思わない事だ。
……ねぇ、土門くん？」
その場の全員の視線が、土門に向けられる。向けられる目はそれぞれで、疑う目、唖然と見つめる目、そんな訳が無いと信じる目。多くの視線が、土門に突き刺さる。
『(彼がスパイならば、冬海先生の犯行について知り、告発できるのも、この土門飛鳥しかいないじゃないか……何故彼を責める？)』
頭痛が酷く、上手く言葉を口に出来ない。口々に土門を責める言葉が投げられ、我慢ならなくなった円堂は土門の前に出た。仲間であると、仲間である彼を信じられないのかと。
「俺は土門を信じる、なッ？土門！」
「……円堂、冬海の言う通りだよ……悪ィ！」
その場に居るのが耐えられなかっただろう、土門は背を向けて走り出す。殺伐とした空気の中、雷門が手紙を提示して口を開いた。
「これを見て、告発した手紙よ。」
「この字は……土門の字だ！！」
円堂と木野は土門を追うように走り出し、豪炎寺も歩きだす。雷門もその後に続いた。
残り部員がその場で立ち尽くす。
「大神、大丈夫か？やっぱり、お前……」
風丸の言葉に首を振り、震える手でユニフォームを掴む。落ち着くまでしゃがみ込んで、荒い呼吸は段々と収まった。頭痛は続くものの、喋りやすくはなっている。
『あはは、ごめん。少し取り乱して……』
「もしかして、事故のトラウマか？お前、交通事故に遭ったんだよな？怖かったよな、もしもアレに俺たちが乗っていたら……」
『……土門くん様様だ。』
大神が深呼吸をしてユニフォームを整えると、部員たちの心配気な視線が投げかけられていた。1年生の顔は特に不安そうで、思わず笑う。
『そんな顔をしないでくれよ、大丈夫だ。先程少し走りすぎたみたいだから、気にしないで。
それより、僕らは土門くんが帰ってくることを信じて待とうじゃないか。
さ、グラウンドに戻ろう。』
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鷹羽(プロフ) - 雪華さん» 詳しく知っているアニメはあまり多くないのですが、上げるとするなら、このイナイレであったり、ジャンプコミックスのアニメ化した作品あたりを知っています。 (2021年3月6日 16時) (
レス) id: 338e0ddf16 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月6日 13時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鷹羽 | 作成日時：2021年2月26日 12時
