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苦いのダメなんですよ、僕、と小森さんが言う




口数の少ない玲於くんは、濃いめのエスプレッソを飲みながら、上目遣いでその様子を見ていた









隼「普通逆じゃないですか?
玲於の方が苦いの飲めなそうだもん」


玲「一緒にすんな?」


隼「もう〜すぐそれ。生意気ですよね?
…あ、ありがとうございます〜」









同意を求めるように私達に返事を促すと、哲也さんは笑いながらウインナーコーヒーを差し出した









哲「玲於はほんと昔から変わんないよね」


玲「流石に先輩に舐めた態度は取りませんよ?」


隼「嘘つけお前、メンさん歳上だろうよ」


玲「歴が長いのは俺だから」









いつも一緒に来る二人の話を、
こうして近くで聞くのは初めてだった




なんだか二人の日常を垣間見れたような気持ちになって、クスリと笑ってしまうと









隼「そういえばAちゃんが一緒にお喋り出来る事そうそうないよね? 予約制にしたら、これからもこうやってゆっくり話せるのかな?」









キラキラした目を此方に向けて、そんな事を口にする









哲「此処はそういうお店じゃないんだよ?笑」


玲「そうだよ。Aだって毎日頑張って仕事してんだから困らせんな馬鹿。」


隼「えーでもそう思ってる人絶対沢山居るもん」









唇をムッと突き出した小森さんは、つまんなそうに生クリームと珈琲を混ぜ始めた









「小森さん、話しましょう、いつでも」









__色んな事をつい話してしまうような、そんなリラックス出来る空間になればいいんだ




マスターの願いはそういったものだった




佐野珈琲が、一人一人のお客様にとって大切な憩の場になってくれる事が、私の願いでもある









隼「本当!?嬉しい!!」


玲「は、ずる」


「玲於くんもだよ、いつでも待ってます」


玲「…まあ来てやってもいいけど」


哲「ツンデレ〜笑」


隼「可愛い奴め」


玲「うるせえ」









玲於くんは白い肌をほんのり赤くして、
エスプレッソを飲み干した









哲「あれ、もう15時だ」


隼「ほんとだ、早い
今日三代目さん生放送ですよね?」


哲「そう。だから俺がマスターの代わりなの」


隼「あ、そういう事か!」









なるほど、と頷いた小森さん









玲「悔しいな〜、呼ばれなかったの」









ぽつん、とこぼれた玲於くんの言葉に、何故だか胸がきゅっと締め付けられた気がした





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(プロフ) - スーさん» 初コメントありがとうございます!この作品が大好きだと言って頂けたので、これからも頑張れそうです涙 そう言って頂けると自信がつきます!是非これからの展開も楽しみにして頂けたら嬉しいです(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - hkrさん» 何回も読み直して頂けているなんて…感激です…。長い文章を書いてしまっているため、読むのが大変だと思うので、尚更感激です…涙 これからも頑張りますので、是非楽しんで頂けたらと思います(^^)ありがとうございます! (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます!全て読んで頂けたなんて嬉しすぎます涙 楽しんで頂けているみたいで本当に嬉しいですし、これからも頑張りたいと思えます!是非これからも宜しくお願い致します(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 初コメントです!いつも、楽しくよませてもらってます!この作品大好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月18日 7時) (レス) id: d70ff03ee4 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 更新ありがとうございます! 蘭さんの作品が好きで何回も読み直してしまいます(●´▽`●) これからも更新頑張ってください! いつも楽しみにまってます(´∀`)!! (2019年11月18日 4時) (レス) id: 6c0b67dbf3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月26日 22時

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