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「マスターから、LDHへの配達を頼まれたの」
壱「配達は終わったん?」
「うん、北人君が受付に預けてくれて」
壱「…そうなんや、お疲れ」
小さく笑って、頭にぽんと手を乗せられると、後ろでガヤガヤと騒ついた声が聞こえた
健「ずるい!何で壱馬と仲良いの!」
山「待って待って、ついていけてない」
龍「壱馬さんまじすか…」
海「綺麗な人…」
彼の声で顔をあげると、ジャージやタンクトップなど、動きやすい様々な服に身を包んだ男の人達
陣「佐野キャプテンがマスターやってる珈琲屋あるやろ?あそこの店員さんやねんAちゃん」
健「全然大人のお店じゃないじゃーん」
陣「んな訳ないやろ」
陣さんや陸さん、北人君に、目の前の壱馬も、それぞれじんわりと汗を滲ませていた
翔平「あ、なるほどそゆこと〜」
翔吾「キャプテンの代わりって事やんな!」
力「それなら納得だね」
うんうん、と頷き、ニコニコと笑顔を見せてくれた皆さんに、怖いで固められた警戒心が解け始める
力「THE RAMPAGEリーダーの力矢です。いつも佐野キャプテンにはお世話になってます」
宜しくね、Aちゃん、と差し出された手を掴むと、大きくて温かくて優しくて
作るでもない、自然と笑顔になる
その後は、私に興味を持ってくれた皆さんと、佐野珈琲の事やRAMPAGEのお仕事の事など、少しずつお話をして、名前も少しずつ覚えていき
何人かは知っていたけれど、始めにヒソヒソと話していた慎君、翔平君などとも話す事が出来た
そしてふと時計を見ると、
そろそろお邪魔だな、と思い始めて
壱「もう帰らなあかん?」
「そうだね、帰ろうかな」
ずっと隣に居てくれた壱馬にそう言うと、翔平君や拓磨君らが、えーと声を漏らす
なんだかそれが擽ったくて、嬉しくて
壱「ふふ、人気者やな、A」
コソッとそんな風に言って、優しく笑いかけてくれた彼に、首を振りながらも笑顔を返した
陣「…せっかくやし、さっき入れた振りAちゃんに見て貰ったらええんちゃう?」
「え!?」
瑠「それいい!!」
海「俺らも誰かに見て欲しかったし!」
力「Aちゃん、見て行ってくれないかな?」
お願い〜とすがるような目で見られると、
コクリと頷く事しか出来なかった
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蘭(プロフ) - スーさん» 初コメントありがとうございます!この作品が大好きだと言って頂けたので、これからも頑張れそうです涙 そう言って頂けると自信がつきます!是非これからの展開も楽しみにして頂けたら嬉しいです(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - hkrさん» 何回も読み直して頂けているなんて…感激です…。長い文章を書いてしまっているため、読むのが大変だと思うので、尚更感激です…涙 これからも頑張りますので、是非楽しんで頂けたらと思います(^^)ありがとうございます! (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます!全て読んで頂けたなんて嬉しすぎます涙 楽しんで頂けているみたいで本当に嬉しいですし、これからも頑張りたいと思えます!是非これからも宜しくお願い致します(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 初コメントです!いつも、楽しくよませてもらってます!この作品大好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月18日 7時) (レス) id: d70ff03ee4 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 更新ありがとうございます! 蘭さんの作品が好きで何回も読み直してしまいます(●´▽`●) これからも更新頑張ってください! いつも楽しみにまってます(´∀`)!! (2019年11月18日 4時) (レス) id: 6c0b67dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2019年5月26日 22時