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𓍯𓈒𓏸︎︎︎︎
『お、お久しぶりです、皆さん...』
どことなく雰囲気が変わった彼女は、何かに怯えるように足がすくんでいた
不安が募る倉橋と矢田
『ご、ごめんね、皆の事...嫌いじゃないんだけど
わ、私はどうしてもお金が必要なの...
先生を殺せば100億...どれだけその報酬が私にとって
メリットがあるのか、忘れてたっ
殺してお金さえ手に入れたら、私のお姉ちゃんは助かるっ...!』
彼女の目には生気は宿っておらず
まんまと死神に弱い所を掴まれてしまった花桐は
自分自身も何を話しているのか分からず、グルグルと思考が回る
茅「...そんなっ!
こんな事したら、もう後に引けなくなるよっ!!」
『それでもいいの!!』
茅「...っ!」
花桐は胸に手を当ててゆっくりと穏やかに話す
『シンさん...ううん、死神に言われて思い出した。
自分が今まで頑張ってきた理由は全部お姉ちゃんのためだった
友達も恋愛も、全て捨て去ったはずだった
けど、E組に来てから徐々に意識が変わってしまった
私の優先順位はいつもお姉ちゃん...日々の暮らしが
その事を忘れさせてしまった』
業「さっきからお姉ちゃんお姉ちゃんって、」
赤羽が花桐の言葉を遮り、続ける
業「そんな事情、俺たちが最初っから分かってると思ってんの?」
渚「カルマくん...」
業「A本人が言わないんじゃ、俺達もその事情なんて分かんないよね?そのくせ「察して今ここで死んでください」なんて、都合良すぎない?...前言ったよね、みんなの事もっと頼るって
もう忘れたの?死神の良いように言いくるめられるなよ」
『...っ!』
いとも簡単に痛いところを突かれてしまう花桐は
両手で胸を抑えながら俯いた
死「あーあ、恋人相手に酷い事言うね。
ま、所詮はままごとみたいな恋愛だろうけど。
花桐さんの辛さに比べたら、怪物の命の方がよっぽど軽いのに
...ね?花桐さん」
『ヒッ...!』
優しく、そして恐ろしく...
肩を抱かれた花桐は声を漏らす
そんな彼女を見ていてもたっても居られず
赤羽は檻を勢いよく蹴る
業「気安くAに触んないでくれる?」
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りんご - こてんさん» もちろん応援します!無理なさらずに頑張って下さい。 (4月6日 16時) (レス) id: 169b1ab724 (このIDを非表示/違反報告)
こてん(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます!!続きはただ今執筆中です。書き溜めを更新していきますのでしばらくお待ちいただけたらと思います。また、近いうちに修正もやりますので、それも含めて応援よろしくお願いします🙏 (4月6日 14時) (レス) id: 6ccf21ff78 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 素敵な作品をありがとうございます。まだ、続きはございますでしょうか?是非とも、最後の最後まで見届けたいです。 (4月6日 13時) (レス) @page14 id: 169b1ab724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こてん | 作成日時:2024年2月17日 12時