【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

15,「私の死」 ページ15

＜驚かれるのも無理はありません＞






そうして一触即発の空気になりかけたその時、銀時君に襟を掴まれたままの時間泥棒が急に喋り始めた。






＜けれど貴方方だけでは無いのです。この通り世界はすっかり荒廃し今や見る影もありません。

総人口の三割は死に絶え四割は別の星に移り住み…この地球は完全に捨てられた星となってしまいました＞






この世界の仕組みについて、だろう。

時間泥棒の知っている事を教えてくれる様なので聞き逃さないように耳を澄ませた。






＜あの方は、そんな世界を変える為に貴方方をこの時代へ呼び出したのです＞






…？あの方……？映画泥棒を作った人と同一人物なのかな？先程から気になっていたが…誰だろう。






銀時「……あの方って誰だよ」



『！』






すると銀時君も同じ事を思っていたらしく、“あの方”が誰なのかを時間泥棒に訪ねた。


更に、襟を強く握ってガチャガチャッ、！！と大きく振る。振動で時間泥棒のカメラが大きく揺れた。






銀時「俺達の世界に一体何がおこったって言うんだよ！」






少し乱暴だとは思ったけれど……でも気持ちは分かる。あれだけ笑顔が咲いていた江戸に何が起こって、こんなにも悲惨な姿になってしまったか。





(私も知りたい所だね……)





そのまま黙って目の前の光景を見ていると。









＿＿＿＿＿＿＿スポッ









「『え？』」






不意に、時間泥棒の頭部のカメラの部分が…抜けた。





……………ん？？抜けた？？





端から見れば首が落ちた様に見えたそれは、取れた後……地面をコロコロと転がっていく。





……………いや待て待て待て待て待て





私達の驚きを嘲笑う様にカメラ(時間泥棒頭部)は転がっていき、そして。







ブゥーン＿＿＿＿





＿＿＿＿＿＿＿＿＿ｯドガシャァァンッ！！！








不意に路地裏から出てきたバイクに踏み潰され粉々になった。まァ様は轢かれたのである。







………いや「である。」じゃなくて。







＜どうやら私の役目は……これまでの様です＞








「『えええええええええ！！！？』」








ふざけないで欲しいな！？！？！？

だって言い逃げでしょ！いや本当に知りたい事は言われてないけど！やば全く使えないじゃんコイツ！！






銀時「ちょっと待てェ！！役目って何ィ？！」



『何の役目も果たしてないからね君！！迷惑かけただけだからね！？』








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