209話 「先手必勝ヒプノシスマイク」 ページ16
「という事の顛末らしいんですが……あってますか？Aさん」
『あ、の……いや、あっ、てるんで、けど』
「……理鶯」
「ん？」
「首、キマってます」
「ああ、すまない」
『嘘だろ、軍人、しっかり』
ゼヒュー、ゼヒューと全力で酸素を取り込む。テントの中に入って銃兎さんが左馬刻さんから聞いた話を聞いていたわけだが、何を思ったか身長191�僂力嗄呂�化けが背後から抱き着いてきたと思えば徐々に首に回っていた腕に力が入っていった。
ちょっと苦しいな、くらいだったのが銃兎さんの話が進むにつれて締まっていき気づいた時には後の祭りであった。銃兎さんに感謝の極みだわ。
「左馬刻に悪気はないようですが……あのバカが100％悪いので」
『いや、まあ……あはは』
「腹に一撃入れたと聞いた時はよくやったとガッツポーズしましたけど」
『お……こってますよね。左馬刻さん』
「「は？」」
『いや、だって腹に蹴り入れて何も言わず逃げましたし』
「……いや、されても可笑しくないことしてますからあの色ボケヤクザ」
ズレたメガネを直している銃兎さんに首を傾げるしかない。
背後からはよくわからないため息が聞こえてきたし……理鶯なんだそのリアクションは。
『もしかしたら冗談だったかもしんないですし……俺が過剰に拒否っちゃっただけで』
自分で言ってて納得してくる。
俺が嫌いなオーラや苦手な空気っぽい気がしただけで、本当は緊張してビビっている俺に対しての軽いジョークだったのかもしれない。
だってアレだぞ。一郎と重ねて見てたんだぞ俺の事。しかも昼間の美人さんともよろしくやってるはずだ。それを態々こんな俺と………うわー、俺絶対やらかした。
被害妄想半端なかったな。ついこの前まではほけーっとしてても俺が気づきもしないところでバカヤロウが口癖の同僚が対策をしていた。だから全てほけーと躱せていたが……いなくなった途端にこれですよ。しかもビビりすぎて勘違い……ヨコハマの海に沈められる前に謝らないと……魚の餌になるのは御免被りたい。
『えぇ……やばいどうしよ。キレられないよね？謝るより先にヒプノシスマイクとかないよね？うわぁ……死ねるよそれは』
「もしもし、左馬刻ですか？……ええ、一緒にいますよ。理鶯のキャンプです………どうしてるって………どうもこうも、また厄介なことしてくれましたよ全く。理鶯ですか？それは自分で聞いてください。というか、早めに会わないと余計拗れるぞこの調子じゃ」
210話 「酷い勘違い。遺憾の意を表明します」→←208話 「三人纏めてバッドで打ち返す所存」
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レイ(プロフ) - 夢主ちゃんの反応がホントに面白いです。ちょくちょく入ってくる他作品ネタもニヤニヤしながら見ています(￣▽￣)いつまでも待っているので自分のペースで頑張ってください！応援しています。 (2019年6月3日 18時) (
レス) id: 9314b0693c (このIDを非表示/違反報告)
作戦隊長(プロフ) - 寝不足ハープさん» ありがとうございます！楽しんでいただけてなによりです☆彡これからもよろしくお願いします。 (2019年5月27日 17時) (レス) id: 9eca42e73b (このIDを非表示/違反報告)
寝不足ハープ(プロフ) - 続編おめでとうございます！毎回楽しく見させてもらってます。更新頑張ってください！ (2019年5月27日 2時) (レス) id: 69f8faa1c1 (このIDを非表示/違反報告)
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