求婚鬼ごっこ【柱】

お似合い？ ページ42

もうすぐ陽が落ちます

なんか手に温もりが......え？

『まてまてまて、手？え？まて？』
｢悪ィか？｣
『いーやそうではなくて！急にはちょっとね？うん』
｢すまねェな、だが離さねェ｣
『やだぁぁ！！手汗！！手汗！！やだ！！離してくだせぇ！！私の手汗！！汚ったないよ！！』
｢あー、確かに汚ェな｣
『おいてめぇ不死川！誰が汚ぇだぁ！』
｢いやおめェが言ったんだろうがよォ｣

なんて言いながらも離さないの意外だよね。

...え？離れた。今の心の言葉取り消しまーす

ってえ？なぜ？足浮いた。なぜ？
頭追いつかん

『勝手に抱き上げんなぁァァ！！！』
｢叫ぶなァ！近所迷惑だァ｣
『くうううう...悔しい...』

なぜ私が姫抱きにされてんだ！！
くううう！姫抱きにされたの初めてだぜ！！

なんか楽しいなこれ。うん

｢てめェ足ばたつかせんじゃねェ！｣
『え？勝手に姫抱きしてんの実弥じゃないすか』
｢ﾁｯ...｣
『ﾁｯ...』

へっ、顔ガン見してやる！

...うーん？うん？

『照れてやーんの！』
｢照れてねェ！｣

やだぁ、お顔真っ赤っかー！！
かわいいかわいい

｢顔ずっと見てんじゃねェよ｣
『ん？え？照れてんの？え？』
｢ﾁｯ...｣
『また舌打ちした！！舌打ちそんなするもんじゃねーぞー』

おーおー？反論しなくなった大人しくなった顔そっぽ向けたかわいくね？え？

｢ニヤニヤしてんじゃねェ！！
もう夜になる。Aの屋敷遠いから俺の屋敷で我慢しろォ｣
『散らかしたるわ』
｢んじゃァ宇髄の屋敷に送るぞォ｣
『んえ？実弥のかわいいAちゃん宇髄の屋敷に泊まらせていいんすか？え？』
｢うぜェ...やっぱ俺の屋敷で我慢しろォ｣

ははは！ここは私が勝ったようだな！！

｢散らかしたらAの屋敷も散らかすかんなァ｣
『...あ、散らかすのやめます』

結局負けたわ。

不死川邸到着！！
さーて。

さーて。うん。

『何もねぇな』
｢文句言うなァ｣

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