求婚鬼ごっこ【柱】

鬼ごっこ4 ページ5

任務後は屋敷の縁側で少し月を見ながらお茶飲み、その後布団に潜り眠りにつく。

しかし今日はなんてことか、疲れからかそのまま縁側に座って眠りについてしまった。


明るくなってき......
危険を察知！
一気に目が覚める。頭も冴える。


『やべえええ！っぶねぇなぁ！！』
｢おいおいおい、派手に危機察知能力が高いじゃねぇか！｣
『お前は地味に堂々と狡い手使おうとしてんじゃねぇかよ！この地味神が！！』
｢ちげぇわ！俺は派手を司る神、祭りの神だ！｣
『あーあー、わかったから！もう本当に追いかけてこないでくれ！！』

あーーこいつはどうやって撒けばいい？あーー分からねぇ...

奥さんだ！！こいつ奥さん3人もいるもんな！？
私は宇髄さんの屋敷方面へ全力疾走した。

宇髄さんの屋敷の前、見えるのはまきをさん。

『まきをさん！！久しぶりですっ！！ちょっと後ろの派手男止めてください！！』
｢まきを！Aは派手に俺が4人目の嫁に迎えるぜ！｣

まきをさんは笑顔で頑張ってくださいと。

『宇髄てめぇ嫁に話してんのか！！』
｢そりゃあ話してるぜ！嫁たちも楽しみにしてるからな！｣
『なんだよそれええええ！私は独り身がいいのにいいいい！』

ってか今朝の何時だよ。
結婚したい相手を朝っぱらから追いかけるか？普通！！

『そもそもなんで私と結婚したいんだよ！！他の奴らは子孫を残すだの色々見当がつくがお前に至っては何もわからん！！』
｢そんなん簡単だろ！派手にお前が好きってことだ！それくらい分かれ！｣
『いやお前がな！私はお前の事恋愛的に見たことなんかないし生涯独り身を望んでいるの！！それを分かれ！ほかの女をあたれ！お前なら女くらいいくらでもいんだろ！』
｢Aが俺の事恋愛的に見たことないのなんか分かってる！そもそもお前に恋愛経験がないことだって全員お見通しだ！｣

馬鹿にされてる気がします

『あーもうくたばっとけや！きいいいい！もっと寝たかったのによお！』
｢それはすまねぇがそれ程ほかの奴らに取られたかねぇっつーことなんだよ！許せ！｣
『ゆるせねぇ！！眠りを妨げるなんて万死に値する！！！！』
｢そう言いながら逃げてんの派手に笑えるなぁ！｣
『そんなんわかってるわぁぁぁ！！』

こんな口悪くてうるさい女のどこがいいのか！
柱って物好き多いんですか？え？

『しのぶちゃん！！たすけてええ！』
｢頑張ってくださいね｣
『なぜええええ！』


無我夢中で逃げてたらいつの間にか撒いてた。
一先ず安心。

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