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そういうの。 ページ21
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「 ほくと、？ 」
なんで、北斗。
私の事、嫌いじゃなかったの。
なんで、 … 今、抱きしめられてるの。
北斗、ねえ、応えてよ。
「 …… ごめん 」
ねえ、期待させないでよ。
「 嘘吐きだね、 … っ 私の事、嫌いって言って振った癖に 」
私、もう終わったって思ったのに。
なんで、期待ばっか。
中学2年生の夏。
私は彼に告白した。
しかし 「 俺はお前のこと、嫌いだ 」
そう言って振られたのだ。
あー、あ。もう駄目だ。
そう思ってたのに。
「 … 樹に、とられたくなくて、 」
「 じゅり ？ 」
「 大我にだって、… 仲良くされると、なんだかお前をとられた気分になる 」
「 居心地が悪いんだ、だから、いや、だ 」
だんだんと声が小さくなり、頬も赤く染まり始めた。
ああ、辞めて欲しい。
まだ、諦めきれてないのが恥ずかしい。
腕が離れても
胸の高鳴りは収まることをしらない。
どく、どく、と速く脈をうつ。
「 …… この気持ちが、よくわからない 」
「 お前のことを、好きなのかもしれない 」
北斗は苦しそうに笑った。
これ以上は聞かない方がいいのかもしれない。
そう思い、北斗の柔らかな髪を撫でた。
「 北斗は、そのままでいいよ 」
「 …… ありがとう 」
またひとつ、想いが重なる。
..
告白シーンっぽいけど違うっていう ()
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