ぱーとつー。 ページ13
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「 けほ、っ、 ほく、？ 」
目の前には頬を紅く染め、ぐったりとしているA。
俺は彼女の部屋に来ていた。
仕返し、と言うべきではないけど、仕返しだ。
俺の部屋へ勝手に上がった罰、なんてね。
まあ、Aの母さんに入れてもらったんだけど。
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「 おい馬鹿、風邪ひいてどうする 」
「 馬鹿は風邪惹かないってか、 」
元気の無い語尾に、けほっという咳が入る。
あー、こりゃあ重症だな。
はは、なんて心で笑ってやる。
顔を見に来ただけだ。すぐ帰った方がいい。
此奴には早く寝てもらわないと。
そう思い彼女に背を向けたとき、手首を引っ張られた。
「 なに ＿＿＿ っ 」
「 まだ、いて、 」
布団の中に潜り込んでいた指先の温度が、俺の冷えた手首を伝った。
「 …… ほく、… 」
熱っぽい瞳が。
しっとりと汗ばんでいる前髪が。
俺をそういう気分にさせてくる。
いや、此奴は病人だ。
しかも、＿＿ 彼女でもない。腐れ縁の幼馴染。
「 …… はなれちゃ、やだ 」
ああ、もう、これだから風邪は嫌いだ。
なんでこうも可愛らしくなるんだ。俺の幼馴染は。
これがもし彼女だったら襲っているところだった。
病人でも容赦なく、だ。
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すやすやと寝息をたてて眠る此奴。
その左手には、俺の指が絡んでいた。
安心したのか、さっきまでうるさかったのに。
「 ほんと、… 馬鹿だよな 」
早く風邪治せ。
絶対に言ってやんないけど、こっちだって心配だ。
彼女の手の甲に一瞬、唇を合わせた。
気付いてないと、いいけど。
俺はお前のこと、大好きだよ。
..
風邪はデレデレのイメージ。
人恋しい……みたいな。そんな2人です。
ちょっと！！カレカノでもないのにキスとか！？
って思わないでね。 そういう関係にいずれなる確率だってあるんだから。
今の予定ではないけど！！！！！ ()
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