″あの人″からの電話 ページ4
Aサイド
勿論その音は未だに放心状態でいた私を驚かすには十分過ぎるタイミングで鳴ったので、その瞬間私はこれでもかってくらい身体をビクつかせてから、
スマホが入っている鞄を見おろした。
その際に私は一瞬で今まで見てきたものは全部幻で、もう一度見たら諸伏さんは勿論、蘭さん達もいないか、または別の人に見えたりしないかと考えて、
スマホは取らず、目線だけを目の前にいたはずの諸伏さんが立っていた場所にあげたけど、結果は相変わらず少しだけ困惑している様子の諸伏が見えたので、
淡い期待は直ぐに頭から消して未だに鳴り続けているスマホが入った鞄を見下ろしたまま私は固まった。
《こんな時に一体誰?″上司″さん?″友人″?それとも…これが本当に夢小説あるあるのトリップなんだとしたら、この流れの突然の電話といったら…》
なんて凄くメタイ事を考えながら。するとそんな私に蘭さんが、
蘭「あ、あの電話鳴ってますけど…」
と声をかけてくれたので、
『え?あっ………そう…ですね…。す、すみませんち、ちょっと出てきます…』
私は放心状態を更に酷くした状態のまま返事をして、少しの間その電話出るかどうか迷ったけど、本当にこの電話が″あの人″からの電話だとしたら、
この状況の把握が完全に出来るかもしれない。
そう考えてから蘭さん達にそう伝えてから店の外に一度出て、蘭さん達からも私の姿が見える位置で鞄からスマホを取り出した。
その時の私の手の震えようからして、多分私の顔は更に酷い顔色になっているだろうし、身体だってかなりの震えようだろう。
ピッ
『…も、もしもし…』
?「「【あ、もしもしAちゃん?】」」
『‼︎』
バッ
諸伏「?」コテン
だから声だって非常に震えていたんだけど、なんとかそうやって声を出す事が出来た瞬間、電話越しから″今は絶対聞こえるはずのない声″がした。
なので私は思わず諸伏さんの方を勢いよく見てしまったんだけど、諸伏さんはなんで見られたのか分からなくて、キョロキョロと周りを見てから首を傾げる。
え?何でそんな行動したのかって?
…だって…だって…
諸伏?「「【こんにちわ。久しぶりだね】初めまして…だよね?僕は″神様″。君をトリップさせた張本人だよ。」」
なんか電話越しから聞こえる声はそんな″矛盾″した事言ってますけど、表記でわかると通り所々がおもいっきり諸伏さんの声そのものなんですもの‼︎←
絶対にしてはいけない→←何で貴方が″此処″にいるの?※少し内容変更しました
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キャメル(プロフ) - 三日月さん» 様。応援の言葉をありがとうございます。私は神ではないですが、そこまで喜んでくれたなら何よりです!これからも是非ご愛読くださると嬉しいです! (2021年9月21日 11時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - めちゃくちゃ面白いです!! え?作者様、神ですか…? 更新楽しみにしてます!応援してます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: ac33112f85 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 塩キャラメルしか勝たんさん» 様。嬉しいお言葉をありがとうございます!かなりのんびりですが地道にやってますので、これからも応援よろしくお願いします!! (2021年8月17日 16時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメルしか勝たん - とーーーっても面白いです!更新頑張って下さい! (2021年8月2日 18時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル014(プロフ) - asamanoaporoさん» 様。この度は貴重なコメントをしてくださっただけでなく、この作品の更新を楽しみにして下さり、ありがとうございます!また、本編更新が遅くて申し訳ありません。次の更新はなるべく早く出来るように頑張ります…( ; ; ) (2021年4月19日 21時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャラメル014 | 作成日時:2021年3月19日 17時