エメラルドのような瞳 ページ18
藤宮(諸伏)サイド
そんな光景を見た俺は、急いでその女の子に駆け寄った。
その時コナン君の方から「やっべぇ…」となんとも子供らしくない声が聞こえた気がしたけど、そんなことは気にしていられない。
藤宮(諸伏)《とにかくこの男を早く退けてあげないと…》
そう思いながらひたすら女の子の元に走り、その男に触れようとした瞬間…。
グキッ
?「【グハッ‼︎】」
パタン
安室?「この程度の相手に油断するな‼︎″ヒロ″っ」
諸伏「え…は?ゼ、″ゼロ″?」
一瞬は何が起こったのかよく分からなかった。
気がついたら俺の目の前には何か光るものが視界を占領していたんだが、それは次の一瞬でなくなり、更には何故か犯人が再びさっきとは違う方面に倒れ込んでいた。
その際にあまりにゼロがゼロらしい口調で俺にそう言って来た為、まだ状況が理解できていない頭でつい俺はコナン君がいるのも忘れて、
透の事を″完全な俺″として呼んでしまった。
恐らくゼロ…嫌、透の奴もそんなとこなんだろうが、アイツにしては初歩的なミスをするんだなと久々に″昔からの親友″を人間なんだなと改めて思う事ができた。
安室?「…おいヒロ。お前今かなり″俺″に対して失礼な事を考えなかったか?」
諸伏「いっ嫌…そっそんなこと…… (ってそれより‼︎‼︎」
そんな事を考えていたら、未だに興奮がおさまっていないのか、透は透じゃない口調をしたままそんな風に俺の図星をついて来た。
その時は勿論かなり焦ったし、この後のことを考えると頭が真っ白になったけど、そんな俺の頭にふとあの女の子の顔が浮かび、
前半は俺もまだ俺として透と話をしようとしていたが、仕切り直してすぐに女の子の方に顔を向けた。
すると女の子は目は閉じているけど、『うっうぅ…』なんて声をあげている為、どうやら意識はあるようだった。
藤宮(諸伏)「おい君‼︎しっかりしろ‼︎おい‼︎」
そんな彼女を見た俺は慌ててなるべく頭は揺らさないようにしながらも、肩を揺らして彼女にそう必死に声をかけた。
?『ん…んぅ……⁇』
すると女の子は薄っすらとその目をあけて俺を″エメラルド″のように輝く、綺麗な瞳に映した。
藤宮(諸伏)「っ///」
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作者から一言
諸伏さんサイド長っ←
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キャメル(プロフ) - 三日月さん» 様。応援の言葉をありがとうございます。私は神ではないですが、そこまで喜んでくれたなら何よりです!これからも是非ご愛読くださると嬉しいです! (2021年9月21日 11時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - めちゃくちゃ面白いです!! え?作者様、神ですか…? 更新楽しみにしてます!応援してます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: ac33112f85 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 塩キャラメルしか勝たんさん» 様。嬉しいお言葉をありがとうございます!かなりのんびりですが地道にやってますので、これからも応援よろしくお願いします!! (2021年8月17日 16時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメルしか勝たん - とーーーっても面白いです!更新頑張って下さい! (2021年8月2日 18時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル014(プロフ) - asamanoaporoさん» 様。この度は貴重なコメントをしてくださっただけでなく、この作品の更新を楽しみにして下さり、ありがとうございます!また、本編更新が遅くて申し訳ありません。次の更新はなるべく早く出来るように頑張ります…( ; ; ) (2021年4月19日 21時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャラメル014 | 作成日時:2021年3月19日 17時