絶対に助けてみせる! ページ16
藤宮 (諸伏) サイド
そう察したが早いか、その盗聴器を聞いた俺達が一気に走り出したのが早いか、俺達は気がついたらポアロの店から他の人達を″全員″そっちのけにして走り始めた。
その時の俺は″本職″だとか、″正義″とかそんな事はもうどうでもよく感じていた。それだけ彼女を助けたいという気持ちで一杯になったからだ。
でもあのポアロから5分程度の道のりで行ける場所はかなり多く、彼女の居場所がもし建物中とかではなく、
路地裏とかだったらここら辺は道が土地勘がある人でも迷ってしまうほどに複雑だ。
盗聴器から今もなお聞こえる音や声的にそれら全てを全員で探してる暇はない。
何故なら…
?『〈すみません‼︎私には″この命より大事に思ってる″貴方ではない″彼氏が他にいる″ので諦めて下さい‼︎〉』
コナン、安室、藤宮(諸伏)「ズコッ」
なんて正直言って自分の気持ちに気づいた俺にはかなりショックの事かつ、犯人にとっては刺激の材料に大いになり得る事をあの子が言ったからだ。
しかもそのすぐ後から一瞬はあの子の声が聞こえたけど、それからは何かを壁に叩きつけたような音がしたと思ったら男の声ばかりしだしたし、
時折微かに聞こえるあの子の声はとても苦しそうだった。
そんな彼女の声を聞いた俺達が今の彼女の状況を察するのに時間はいらなかった。
安室?「藤宮″さん″はそっちを‼︎‼︎僕はこっち‼︎コナン君はそっちを頼む‼︎」
コナン、藤宮(諸伏)「分かった/了解‼︎‼︎」
そしてその瞬間から俺達はすぐ様路地裏で少し戻った位置の路地裏と先に進んだ路地裏、そして真左の路地裏に別れた。
俺が言ったのは一番近くに″真左の道″だった。
そして俺がそこで見た景色は…
今にも生き絶えそうなあの子と、あの子の首を絞めて殺そうとしている自分にそっくりすぎる男だった。
藤宮(諸伏)「イラッ」
それからの事はよく覚えていないが、その男のことを思いっきり殴った時の感触が完璧に人の″生肌″だった事だけは覚えている。
そして漸く頭の中が少し冷静になれたのは、女の子の短い悲鳴を聞いた時だった。
その際に声のした方を一瞬見れば、あの子はやはり俺の事を恐怖の対象を見るような目で見ていたから、俺の心はまた深く傷ついた。
でもその傷に干渉してる暇はなく、
その隙をついてあの男が俺に「偽物が」なんて意味が分からないことを言いながら持っていた刃物で切りかかってきた。
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キャメル(プロフ) - 三日月さん» 様。応援の言葉をありがとうございます。私は神ではないですが、そこまで喜んでくれたなら何よりです!これからも是非ご愛読くださると嬉しいです! (2021年9月21日 11時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - めちゃくちゃ面白いです!! え?作者様、神ですか…? 更新楽しみにしてます!応援してます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: ac33112f85 (このIDを非表示/違反報告)
キャメル(プロフ) - 塩キャラメルしか勝たんさん» 様。嬉しいお言葉をありがとうございます!かなりのんびりですが地道にやってますので、これからも応援よろしくお願いします!! (2021年8月17日 16時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメルしか勝たん - とーーーっても面白いです!更新頑張って下さい! (2021年8月2日 18時) (レス) id: e25b0a7159 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメル014(プロフ) - asamanoaporoさん» 様。この度は貴重なコメントをしてくださっただけでなく、この作品の更新を楽しみにして下さり、ありがとうございます!また、本編更新が遅くて申し訳ありません。次の更新はなるべく早く出来るように頑張ります…( ; ; ) (2021年4月19日 21時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャラメル014 | 作成日時:2021年3月19日 17時