Fragment250 ページ50
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でも、本当にショートがいいのなら…
《もし良かったらだけど、お母さんが鬘を保管してたはずだから、貸せれるよ?》
海「ほんと!?…でもいいの?なんか申し訳ないよ」
《大丈夫だよ。帰ったらお母さんに聞いてみるね》
きっとお母さんも喜んで貸してくれるはずだし。
海人くんが、そこまで言うのなら…とか、わがままって、他人からしたら思うかもしれないけど…
でも、私は海人くんの役に立ちたいって思ったらあれだけど、何か貸せれるなら、それで良かった。
海「…Aちゃん…ありがとう」
「…っ」
そう優しく微笑みながら言う海人くんは、私の頭を軽く撫でてきた。
私…ほんと頭撫でられると安心するんだよね…
それは海人くんだから…?
ううん、違う。
瑞稀にだって撫でられた事あったし……
私は頭を撫でられたり、ポンポンされるだけで安心しちゃう癖があるのかもしれないな…
そんな甘えてしまってる自分が腹立たしいけど…
ガラッ!
すると、勢いよくドアが開いたと思えば、教室に朱莉ちゃんが入ってきた。
朱「やぁっぱり!ここにいたぁ!」
海「朱莉…!」
朱「ずっと昇降口に待ってたのに!待たせるってなんなの海ちゃん!」
海「あはははは、ごめん笑」
朱「も〜ほんとありえないから!ていうか、図書室に行ったんじゃなかったの?!」
海「たまたま、ここを通ったらAちゃんがいたから話し込んじゃった笑」
朱「はぁ…待ってる私の気持ちも考えてよねっ」
海「だからごめんって!帰り、なんか奢るから」
朱「え、ほんと!?海ちゃんって、滅多に奢ってくれないから嬉しい!許す!!」
海「単純なやつ笑…さっ、そういう事だからAちゃんも早く帰りなね。そろそろ下校時間だし」
ずっと話を聞いていた私は、海人くんにそう言われて、頷いた。
2人とも一緒に帰る約束してたんだね…
海「じゃあ、また明日」
朱「ばいばーい!」
2人は私にそう告げると、教室を出ていった。
出る寸前に朱莉ちゃんに睨まれそうになった…って言いたいとこだけど…
完全に睨まれた事に私は見逃さなかった。
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移行します。
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時