Fragment248 ページ48
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── 放課後 ──
今日は日誌当番ってこともあって、
私は誰もいない教室で、日誌を書いていた。
すると、ドアを開ける音が聞こえた。
振り向けば海人くんで…
海「…あ、Aちゃん」
私と同様に海人くんも驚いた様子。
海人くんは、そんな私の席に近づいた。
海「なにして…って、日誌か笑」
《うん、海人くんは?》
海「俺は図書室で本借りに行ってた」
……そうなんだ。
前から気になってはいたけど…海人くんって本好き
なの…かな…?
《海人くんって読書するの好きなんだね笑》
海「あ、バレた?笑」
《前にも本返しに行ってたし、なにより隠れんぼのように探された事あったからね笑》
海「そういえば、そんなことあったね笑」
そう言いながら、海人くんは私の前の席に座った。
海「どっちかって言うと、漫画のほうが好きだけど、読書も好きなんだ。ちょうど読書の秋だしね笑」
《漫画も読むんだ笑》
海「うん。小さい頃から姉の漫画を借りてさ、今でも読んでるんだ」
えっ…それって……
《姉って、もしかして少女漫画!?》
海「そうだけど笑…そんな驚く?笑」
《驚くよ!彩海ちゃんの影響だとしても、まさかす
ぎたから笑》
海「えぇ、そう?……引いた?笑」
海人くんは少し不安げな表情になる。
…あ、私…余計なこと言っちゃったかな?笑
《引いてないよ。ちょっとびっくりしたどけ笑》
海「あ〜よかった。引かれたんじゃないかと思って、焦っちゃったよ笑」
《ごめんね。けど少女漫画、読んだりしてるから、海人くんは絵が上手いんだね笑》
海「うん。まぁ、姉ちゃんに絵を教えてもらってたからね笑」
……やっぱ、すごいなぁ…海人くんって…笑
ダンスも凄く上手いのに、絵も上手いんだもん。
そういえば、体育祭のしおりの表紙の絵も男女の似顔絵だったんだけど、可愛かったのを思い出す。
そんなふと思い出しながらも、私は5、6時間目に
“ 文化祭の準備 ”…と書いた。
それを見てたのか、海人くんがいきなり…
海「ねぇ…あのさ、俺のメイド姿…どうだった?」
…と、聞いてきた。
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祐莉 - いつも楽しく読ませてもらってます。主人公・高橋君・朱莉ちゃん・井上君の四角関係の予感が強まりましたね。主人公と高橋君は、まだ自分達の気持ちを自覚していないようなので、ライバルの存在は強敵ですね。 (2018年9月18日 0時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるん - 一番初めのやつから見てますけど、今が一番面白いです!投稿がんばって下さい!! (2018年9月9日 17時) (レス) id: d2a836d0c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅぷ〜ま | 作成日時:2018年9月7日 16時